岩手県奥州市・金ケ崎町をエリアとした地域新聞社による国際リニアコライダー(ILC)関連記事を掲載。 奥州市東部の北上山地は、現時点における世界唯一のILC候補地に選定されました。当サイトにはILCをはじめ、理系分野やILCに関連性のある地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)についての記事を随時アップします。
投稿者 : 
tanko 2009-4-22 19:30
 宇宙誕生の謎を解き明かす研究施設「国際直線衝突加速器(インターナショナル・リニア・コライダー=ILC)」の誘致の足掛かりとなる、「東北加速器基礎科学研究会」が22日発足する。世界で1カ所だけ整備する同施設の誘致には、日本のほか米国、欧州連合なども意向を示している。日本国内の候補地の一つに、奥州市も関係する北上高地の名前も。研究会を通じ、施設の機能や設置意義など基礎的な知識を得ながら、本格的な誘致活動に向けた、基礎固めを図るとみられる。

 ILCは、この世に存在する物質の最小単位「素粒子」を用いた実験施設のこと。素粒子のうち「電子」と「陽電子」を高速衝突させ、宇宙誕生直後の状況(ビッグバン)を再現。この実験を通じ、宇宙や物質がどのように誕生したのかを解明する。
 現在、世界の素粒子研究機関の間で候補地を検討中で、2020年ごろの稼働を目指している。日本でも超党派国会議員による建設推進連盟が結成されるなど、誘致に向けた動きが出始めている。
 実験では、光の速度(秒速約30万km)に限りなく近い状況まで、電子と陽電子を加速させることが必要。また、非常に小さな物質同士が確実に正面衝突できることが求められる。
 こうした効果を得るには、31kmから50kmの地下直線トンネルを地盤の強い場所に掘らなくてはいけない。北上高地はこの条件に見合う候補地の一つとされている。
 発足させる研究会では、「ICLとは何か」「素粒子とは」とうい基本的な知識を、まずは関係者が習得。誘致に向けた体制構築を図る。
 仙台市内のホテルで開かれる研究会初会合の参加者は、東北6県の行政(県レベル)、大学、経済団体の関係者。岩手県からは達増拓也知事、勝部修・県南広域振興局長らが出席する。
 経済団体が入る背景には、ICLの建設費用が約8000億円という巨額であること。また、ICLに関連した各国の研究施設や付属する企業、高等教育機関の集積、そこに携わる人たちと家族の住環境など、かなりの経済効果があると見込まれるためだ。
 北上山地を形成する江刺区伊手の阿原山には、国立天文台の江刺地球潮汐観測施設がある。強固な岩盤が観測環境に適しているためで、地底を利用した学術研究施設の整備に最適な場所であることを物語っている。
投稿者 : 
tanko 2009-3-4 19:40
 北上高地の地下に、大規模な素粒子研究施設「国際直線衝突加速器(インターナショナル・リニア・コライダー=ILC)」を誘致させる構想が持ち上がっていることについて、相原正明市長は3日「動向を注視し、積極的に協力したい」と前向きな考えを示した。
 市議会一般質問で、佐藤克夫氏(奥州創政会)の質問に答えた。佐藤氏は「国際的な研究施設が来れば、地域への波及効果は大変なもの。積極的な運動を展開すべきではないか」と問い掛けた。
 相原市長は、「本市が研究拠点になれば、1000人規模の研究員が各国から訪れ滞在することが想定される。高等教育機関、試験機関など人と知識が集積した風格ある都市になると思う」とした。
 ただ、北上高地が有力候補である情報が出ているとはいえ、国としての明確な誘致方針は、まだ示されていない。日本以外にも、アメリカやヨーロッパなど国際社会も絡んだ誘致協議になるだけに、相原市長は「日本誘致に向け長年積み重ねてきた関係者の努力を壊すことがないよう配慮しながら、受け皿づくりなどを考えたい」と語った。
 また、市側の担当部署については現在、総合政策部政策企画課で担当しているが、相原市長は新年度開設予定の市東京事務所も誘致事務の一端を担えると示唆。「茨城県つくば市に、加速器研究の学術機関があるので、まさに足で稼いで当地への着地を実現させるようにしたい」と話した。
 ICLはすべての物質を構成する最小の物体「素粒子」のうち、電子と陽電子を高速衝突させる大規模な地下実験施設。宇宙誕生の謎を解明する、基礎科学の研究のために活用される。
 電子、陽電子は光の速度(秒速約30万km)にまで加速させるため、地底に最大��舛猟樟トンネルを整備する必要がある。地底の揺らぎの影響を防ぐため、強固な地盤の中に造ることが求められる。
投稿者 : 
tanko 2009-2-27 19:20
 宇宙誕生の謎を解き明かす、大掛かりな研究施設「国際直線衝突加速器(インターナショナル・リニア・コライダー=ILC)」の建設候補地に、北上高地の名前が浮上している。素粒子の衝突実験により、宇宙誕生(ビッグバン)直後の様子を再現。地球や人類が存在することになった根源ともいえる宇宙誕生の謎に迫る。国際協調により、同施設の設置は世界で一つだけとなる。全世界から研究者や関連機関が集結する「国際科学都市」の構築も想定される。

 素粒子は、この世に存在する、すべてのものを構成している最小単位とされる。
 ILCは素粒子のうち、電子と陽電子を使い、直線トンネルの中間部分で正面衝突させる超大型の実験設備。この衝突により生じた状況が、宇宙誕生直後の状態を再現したものになるという。衝突時の反応や素粒子の状況を調べ、どのように宇宙や、物質が誕生したのかを解明していく。
 衝突する際の電子、陽電子の速度が速ければ速いほど、宇宙誕生の謎解明に近づく。その速さは光の速度(秒速約30万km)に限りなく近いものでなければいけない。この速さにまで電子、陽電子を導き出す装置が加速器(コライダー)と呼ばれる装置だ。
 素粒子研究のための加速器は現在も世界各国にあるが、敷地や設置経費の関係上、円形状の装置が多い。ILCは、直線状(リニア)のトンネルを用いるため、カーブによるエネルギー減衰が解消できる。
 現在、世界の素粒子研究機関の間で候補地を検討中。2020年ごろの稼働を目指している。これを受け、日本でも超党派国会議員による建設推進連盟が結成されるなど、誘致に向けた動きが出始めている。
 ILCの性能を十分に発揮するには、安定した地盤にトンネルを造る必要があり、その長さも31kmから50kmの直線でなければいけないという。候補地として、日本では北上高地のほか、北九州の脊振山地、福島県の阿武隈高地、茨城県の北茨城地区などの名が挙がっている。
 北上山地を形成する江刺区伊手の阿原山には、国立天文台の江刺地球潮汐観測施設がある。花こう岩体の地中に造られた学術研究施設で、安定した観測環境により世界第一級のデータが得られている。
 同観測所の担当者は、「仮にILCが北上山地に造られたとしても、よほど近くで建設工事などが行われない限り、こちらの観測には直接影響しない」と話している。
 26日の県議会一般質問でも、亀卦川富夫氏(奥州選挙区選出)がILC誘致に関する県側の考えを問いただした。達増拓也知事は、「政府としても誘致に向け動きだしており、調査検討のための地質条件調査や資料提供などをしていきたい。東北経済連合会でも、普及活動や研究会を検討しているので、連携を密にし、社会理解が進むようにしていきたい」と述べた。

写真=国際直線衝突加速器(ILC)の想像図(ILC計画パンフレットより)

...続きを読む

当ホームページに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての著作権は胆江日日新聞社に帰属します。
〒023-0042 岩手県奥州市水沢区柳町8 TEL:0197-24-2244 FAX:0197-24-1281

ページの先頭へ移動