人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

ILC誘致へ取り組み強化など奥州市に要望(奥州商工会議所)

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tanko 2015-7-7 18:00
 奥州商工会議所(千葉龍二郎会頭)は6日、水沢区東町の水沢サンパレスホテルで、奥州市当局へ要望書を提出し意見交換した。本年度は国際リニアコライダー(ILC)誘致に向けた取り組み強化など地域・産業振興に絡んだ7項目を要望。建設関連業務に対する前払い金適用を求める項目を新たに盛り込んだ。
 ILCの誘致活動に関して奥州商議所は、市として一大プロジェクトとして位置付け、積極的に取り組むよう要望。関係省庁などへの働き掛けの強化や、立地候補地としての環境整備に向けたまちづくり計画の策定も促した。
 公共工事の前払い金制度をめぐっては、「中小建設業は経営基盤が脆弱で資金調達面での厳しさが一段と増している」と指摘。その上で、地域経済全体の活性化を促すためにも建設関連業務(調査・測量・設計)に前払い金制度を適用するよう求めた。
 奥州商議所側は千葉会頭ら12人、市側は小沢市長や関係部長ら7人が出席。千葉会頭が「将来に向けて奥州市が今どうあるべきかが大切。市当局の適切な指導を頂き、商議所の活動を前進させたい」と話し、小沢市長に要望書を手渡した。小沢市長は「(国や県も関係し)全てをすぐに実行するのは難しい面もあるが、この要望を一つ一つ実現することは市の発展につながる」と述べた。
 要望ではこのほか、▽胆沢ダム周辺整備計画の速やかな実施と観光振興▽国道397号・岩手│秋田間の早期(4月中旬)開通▽東北横断自動車道・江刺田瀬インターチェンジから市中心部へのアクセス道路の整備促進▽国道4号・水沢東バイパスの早期完成▽各工業団地への企業誘致促進――なども求めた。

写真=小沢昌記市長(左)に要望書を手渡す千葉龍二郎会頭
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