グローバル人材育成へ奮闘(金ケ崎町のALT、ダニエル・デグラスさん)
- 投稿者 :
- tanko 2015-1-6 10:30
Making Strenuous Efforts to Educate Global Human Resources: Kanegasaki ALT Daniel Degrasse.
In English http://www.city.oshu.iwate.jp/htm/ilc/english/news.viewer.html?prm=2015010600
文部科学省の教育課程特例校指定を受け、本年度から全小学校の全学年で英語活動に取り組む金ケ崎町。物おじせず、外国人の講師らに話し掛け、関わりを持とうとする子どもたちの姿は、頼もしくもある。「まちづくりはひとづくり」を基本とする同町が、周辺自治体に先駆けて取り組むグローバル人材の育成。ダニエル・デグラスさん(29)はその主軸として、2人の外国語指導助手(ALT)と共に汗を流す。
2011(平成23)年8月にALTとして同町に赴任。本年度、英語指導員として町職員に採用された。ALTのウイリアム・ストロングさん、プレストン・ベイカーさんと一緒に、町内の幼・保育園、小学校、中学校で英語を教える。
「明るい子たちで、英語への関心が高い。小さいころから身近に感じているので、英語を使うときに緊張感がない」とデグラスさん。「活動を公開すると、保護者だけでなく地域のみなさんも多く足を運んでくれた。関心の高さを感じた」。英語教育への期待感をひしひしと感じる。
ALT間の指導レベルの差をなくすため、互いの授業を録画し研究。各クラスに合った授業の展開を目指し担任教諭との打ち合わせ時間を設けるなど、文科省指定を受けた本年度から新たな指導充実策を打ち出した。
「赴任当初と比べ、先生方の英語力も格段に上がっている」。英語を使う機会を増やそうと、教諭らが自由参加できる英語サークル「CAKE(クラブ・アスパラガス・カネガサキ・イングリッシュ)」も立ち上げた。
活動を通して親睦を深め、幼・保育園や小中学校間が連携する素地を育てていく狙いもある。「先生同士の交流があれば、学校間の連携もスムーズに進む。同じ目的に向かってつながっていくための橋を架けていきたい」と熱を込める。
北上山地に国際リニアコライダー(ILC)が建設された場合、「英語の必要性を一番感じるのは、ILCに関わる日本人。子どもたちに、しっかりと英語教育を受けさせたいと考えるのではないか」と分析する。加えて、「日本と欧米は文字文化が違うので、話せることが大事。英語でのコミュニケーション力の高い地域は、外国人にとっても魅力的」。
グローバルな人材の育成を目指す同町の英語教育は、地域の魅力を高めることにもつながっていく。「平和国際交流の町」を掲げる同町の職員として、町の未来もしっかりと見据える。
(菊池藍)
写真=「『気』元気よく金ケ崎町の子どもたちのために」と印字した名札を胸に、熱のこもった授業で児童らを引き付けるダニエル・デグラスさん
In English http://www.city.oshu.iwate.jp/htm/ilc/english/news.viewer.html?prm=2015010600
文部科学省の教育課程特例校指定を受け、本年度から全小学校の全学年で英語活動に取り組む金ケ崎町。物おじせず、外国人の講師らに話し掛け、関わりを持とうとする子どもたちの姿は、頼もしくもある。「まちづくりはひとづくり」を基本とする同町が、周辺自治体に先駆けて取り組むグローバル人材の育成。ダニエル・デグラスさん(29)はその主軸として、2人の外国語指導助手(ALT)と共に汗を流す。
2011(平成23)年8月にALTとして同町に赴任。本年度、英語指導員として町職員に採用された。ALTのウイリアム・ストロングさん、プレストン・ベイカーさんと一緒に、町内の幼・保育園、小学校、中学校で英語を教える。
「明るい子たちで、英語への関心が高い。小さいころから身近に感じているので、英語を使うときに緊張感がない」とデグラスさん。「活動を公開すると、保護者だけでなく地域のみなさんも多く足を運んでくれた。関心の高さを感じた」。英語教育への期待感をひしひしと感じる。
ALT間の指導レベルの差をなくすため、互いの授業を録画し研究。各クラスに合った授業の展開を目指し担任教諭との打ち合わせ時間を設けるなど、文科省指定を受けた本年度から新たな指導充実策を打ち出した。
「赴任当初と比べ、先生方の英語力も格段に上がっている」。英語を使う機会を増やそうと、教諭らが自由参加できる英語サークル「CAKE(クラブ・アスパラガス・カネガサキ・イングリッシュ)」も立ち上げた。
活動を通して親睦を深め、幼・保育園や小中学校間が連携する素地を育てていく狙いもある。「先生同士の交流があれば、学校間の連携もスムーズに進む。同じ目的に向かってつながっていくための橋を架けていきたい」と熱を込める。
北上山地に国際リニアコライダー(ILC)が建設された場合、「英語の必要性を一番感じるのは、ILCに関わる日本人。子どもたちに、しっかりと英語教育を受けさせたいと考えるのではないか」と分析する。加えて、「日本と欧米は文字文化が違うので、話せることが大事。英語でのコミュニケーション力の高い地域は、外国人にとっても魅力的」。
グローバルな人材の育成を目指す同町の英語教育は、地域の魅力を高めることにもつながっていく。「平和国際交流の町」を掲げる同町の職員として、町の未来もしっかりと見据える。
(菊池藍)
写真=「『気』元気よく金ケ崎町の子どもたちのために」と印字した名札を胸に、熱のこもった授業で児童らを引き付けるダニエル・デグラスさん