人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

来訪者増願い「方位盤」(阿原山高原展望広場)

投稿者 : 
tanko 2014-10-19 10:40
Hope for More Visitors: "Mountain Map" at Ahara-Yama Highlands Observation Area
In English http://www.city.oshu.iwate.jp/htm/ilc/english/news.viewer.html?prm=2014101900

 奥州市江刺区の伊手振興会(佐藤絢哉会長)は18日、同区伊手の阿原山高原展望広場に、見渡すことができる山々を示す「方位盤」を設置した。360度の大パノラマを楽しめる景勝地だけに、同振興会は来訪者の増加に期待を掛ける。
 同高原はかつて宮沢賢治らが訪れ、その絶景を楽しんだとされる場所。また誘致を目指す国際リニアコライダー(ILC)の建設予定地が同高原近くにあり、今後来訪者が増えると見込まれることから方位盤の設置を決めた。総工費は約85万円。市の協働のまちづくり交付金を充てた。
 方位盤の原図は、県内外の山々に詳しい及川慶志さん(76)=水沢区佐倉河字佐野原=が担当。同高原から見渡せる主な山々46座のうち21座をピックアップし、起こした図面を基に直径50cmの青銅製の方位盤を作製した。御影石製の高さ95cmの台座に固定し、台座側面には現地の標高・緯度・経度が英語と日本語で表記されている。
 及川さんによると、同高原からの展望は5月の雨上がりや山々に雪が降る時期が最高という。「方位盤が、遠くは秋田駒ケ岳や姫神山まで一望できる眺めを楽しむ一助になればうれしい」と笑顔を見せる。
 立案した同振興会監事の男沢健さん(82)は「ILCができれば海外からこの場所を訪れる人も増えることを考え、英語の国際表記を用いた。賢治も堪能したこの眺めを、より多くの人たちに味わってほしい」と願っている。

写真=設置された方位盤を参考に周囲の山々を眺める男沢健さん(左から2人目)ら
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