人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

誘致へ活動強化 (奥州市国際交流協とNPO法人、それぞれの総会で確認)

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tanko 2014-6-3 10:50
実務的な英語力重要(市国際交流協会・佐藤会長が強調)


 奥州市国際交流協会(佐藤剛会長)の本年度総会はこのほど、水沢区吉小路の市水沢地域交流館アスピアで開かれた。国際リニアコライダー(ILC)誘致推進事業などを盛り込んだ事業計画などを審議。任期満了に伴う役員改選では、佐藤会長が再任した。
 役員や会員ら約20人が出席。議事に先立ち佐藤会長は「ILC誘致に関して、海外との連携は後藤新平先生をはじめ、郷土の偉人が土壌を築いてくれた。より実務的な英語力の習得が重要となってくる」とあいさつした。
 本年度は目標、使命、情熱、革新の4つを大切にしながら実用的・実践的な事業を推進する。▽多文化共生社会の推進▽日本語教室・日本語サポーターおよび医療通訳育成事業▽奥州市タウンミーティングの開催――など全20事業と、アスピアの管理運営に力を入れて取り組む。


出前授業の充実図る(宇宙実践センター)


 水沢区のNPO法人イーハトーブ宇宙実践センター(大江昌嗣理事長、会員28人)の定期総会はこのほど、同区星ガ丘町の奥州宇宙遊学館で開かれた。ILC国内候補地が北上山地に決定したことを受け、普及啓発の充実と強化などを盛り込んだ事業計画を決めた。
 会員ら10人が出席。議事に先立ち、大江理事長は「ILC計画に伴い、中学校への出前授業やイーハトーブ・サイエンススクールの実施など活動範囲が拡大している。力を合わせて子どもたちの体験学習の場を育んでいきたい」とあいさつした。
 事業計画では、NPO法人「復興支援奥州ネット」や、ILCの民間誘致団体「いわてILC加速器科学推進会議」との協働などに力を入れる。ILCに関しては、市から委託を受けて市内�q中学校を対象に実施するILC出前授業の充実も図る。
 このほか、宇宙遊学館の入館者数維持のため、さまざまな企画や学習教材など展示品の充実を図り、魅力ある施設作りにも取り組む。

写真上=市国際交流協会総会であいさつする佐藤剛会長(右)
写真下=奥州宇宙遊学館セミナー室で開かれたNPO法人イーハトーブ宇宙実践センターの総会
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