人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市西部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

本間希樹所長 × 吉田戦車さん 夢のコラボで単行本

投稿者 : 
tanko 2020-1-16 10:50

写真=本間希樹所長と吉田戦車さんとのコラボで人気を博している単行本の表紙

 国立天文台水沢VLBI観測所の本間希樹所長(48)=同天文台教授=による単行本『ブラックホールってすごいやつ』が昨年12月に扶桑社から発刊され、話題を呼んでいる。同観測所がある水沢出身の漫画家・吉田戦車さん(56)がユーモラスなイラストを添え、難解と思われがちな宇宙やブラックホールに関する知識を楽しく学べるようにした。吉田さんの大ファンでもある本間所長にとって夢のコラボ作品。「宇宙を知ることで、私たち人類が存在していることがいかに奇跡的なものかを感じてもらえるはず。天文学に興味を持つきっかけになれば」と希望している。
(児玉直人)

 昨年4月に世界同時発表されたブラックホールの撮影成功。国際研究プロジェクト「EHT(Event Horizon Telescope)」の日本メンバー代表として、リーダーシップを発揮したのが本間所長だった。
 扶桑社から企画提案を受け執筆することになった本間所長は、大学時代からファンだった吉田さんにイラストを依頼できないかと、「ダメ元」で要望した。東京大学のオーケストラサークルに所属していた本間所長は当時、サークルメンバーと吉田さんの代表作『伝染(うつ)るんです。』を回し読みしていたといい、吉田さん独特の世界観にすっかりはまり込んだという。
 偶然にも吉田さんの出身地、水沢の観測所に2015(平成27)年に赴任した本間所長。「吉田さんとはまだ直接お会いしていないが、水沢に赴任したからこそできた夢のコラボ。吉田さん自身、作画に当たり宇宙の勉強もされたようだ」と語る。専門知識をしっかり伝えつつも、吉田さんのユーモラスなイラストが、「難しくとっつきにくい」と思われがちな宇宙や科学に対する堅苦しいイメージを柔らかなものにしている。
 ブラックホール撮影に関することだけでなく、宇宙誕生や地球の話などにも触れている。全ての漢字に振り仮名を付け、小学生でも気軽に読めるようにしたのも特長だ。
 発刊以来、注目を集めており本紙が定期掲載している直近の「ブックランキング」(Gアクセス松田書店本店調べ)では、1位にランクインしている。
 本書は各地の書店などで販売。奥州宇宙遊学館では数に限りがあるが、本間所長のサイン入りの本が手に入る可能性もあるという。定価は1300円(税別)。
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