人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

ILC含む高エネ研究 日米の協力、一層推進(KEK、DOEが協定)

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tanko 2015-10-16 9:20
 国際リニアコライダー(ILC)計画を推進している高エネルギー加速器研究機構(山内正則機構長、茨城県つくば市、KEK)はこのほど、米国エネルギー省(DOE)と、「高エネルギー物理学分野における研究協力に関する事業取決」を締結。北上山地が有力候補地となっているILCを含む次世代加速器や検出器などの研究・開発をめぐり、日米間のさらなる協力を推進する。
 同取決の締結は、東京都港区の駐日米国大使公邸で行われた。KEKの山内機構長と来日中のDOE高エネルギー物理学部長ジム・シーグリスト氏が同取決に署名。文部科学省の下村博文大臣(当時)、キャロライン・ケネディ駐日米国大使も立ち会った。
 KEKによると、同取決はDOEと文科省の間で結ばれている「エネルギーおよび関連分野の研究開発における日米協力に関する実施取極」(2013年4月13日締結)に基づくもの。素粒子物理学分野の研究に欠かせない次世代加速器や検出器の開発をめぐる日米の協力を推し進める狙いがある。
 具体的には高エネルギー物理実験やビーム技術、粒子測定器開発、実験用データ処理に関する両国間の技術協力などを進める。KEKは「高エネ研究分野全体における協力のための締結で、ILC関連のみを推進するものではなく包括的な協定だ」と強調。ただ、ILCを推進する関係研究者らは「ILCにとって(今回の協定が)良いものであることは明らか」と歓迎。国際協力体制の形成進展に期待を寄せた。
 KEKのホームページには、署名式でケネディ大使が「高エネルギー物理学における日米両国の協力が長年続けられてきたことを喜ばしく思う。科学技術分野における日米両国の連携は非常に重要。ぜひ将来の世代へと伝えていきたい」とあいさつしたことが紹介されている。

山内機構長ら3氏(17日、水沢でシンポ)
 いわてILC加速器科学推進会議(亀卦川富夫代表幹事)などが主催する「先端加速器科学技術推進シンポジウム2015in東北」は、17日午後1時半から奥州市水沢区佐倉河の奥州市文化会館(Zホール)で開かれる。市民や次世代を担う中高生らにILC計画の意義を伝える。
 「ILCによってもたらせるもの」と銘打ち、KEKの山内正則機構長、東京大学の山下了准教授、日本創成会議座長の増田寛也前岩手県知事の3氏が話題を展開する。入場は無料。
写真=シンポジウムのポスター
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