人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

心通わせること大切 国際都市の形成見据え企業人が英語研修

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tanko 2014-8-2 18:10
 市内の企業人を対象にした英語研修会が1日、奥州商工会議所5階中ホールで開かれた。国際リニアコライダー(ILC)誘致を見据え、国際都市にふさわしい接客を意識してもらおうと企画。市内在住外国人らは「最初から完璧な会話は難しい。それよりも、心の通ったコミュニケーションを大切にしてほしい」と呼び掛けていた。
 奥州市国際交流協会(佐藤剛会長)が主催。奥州商工会議所やILCサポート委員会が共催した。宿泊施設や金融業、飲食店の従業員や経営者ら約20人が参加した。
 実践的な研修を前に、同委員会委員で胆沢区小山に住む、遠藤ペルリタさん=フィリピン・マニラ出身=が「まちの国際化のために必要なこと」と題し講演。辞書に載っていない方言の意味を理解するのに苦労したことなど、自身の体験談を交え話した。
 来日した際、東京駅で知人を探すため駅員に案内放送をしてもらえる場所を訪ねたところ、乱暴な口調で「あっち!」と言われ、ショックを受けた。一方で成田空港ではスタッフが外国人、日本人問わず同じ目線で対応。たとえ外国語が話せなくても、困った人を見つければ積極的に手を差し伸べるスタッフもいて「とても親切」と感動したという。
 ペルリタさんは「外国人と話すことは難しいと思われがちだが、完璧な会話である必要はない。気持ちが通い合うことが大事。分かり合ってもらえる気持ちこそが一番うれしい」と訴えた。
 講演後は、参加者の業種ごとに研修。銀行や郵便局など金融機関に勤めている参加者たちは「残高」や「自動引き落とし」など、接客でよく使う単語を身に付けた。
 
写真=金融機関の接客でよく使う英単語を学ぶ受講者たち
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