人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

自立・自律へ着実推進(奥州市議会6月定例会・施政方針質疑で市長)

投稿者 : 
tanko 2014-6-6 18:40
 奥州市議会6月定例会は5日、施政方針、教育行政方針への質問で再開。小沢昌記市長は重点課題に掲げる財政健全化と協働のまちづくりの推進について、人口減や財政難を念頭に「公約に掲げた自立と自律を確かにしたい」と述べた。
 佐藤郁夫氏(市民クラブ)が「財政難は理解できるが、施政方針には市民が夢を持てる話を盛り込むべきだ」と問いただしたのに対し、小沢市長は「財政健全化と行政組織改革の先に非常に大きなものが見えてくると確信している。それをしっかりと進めたいという思いを施政方針で強く表現した」と応じた。
 一方で市長は「夢はたくさんある。特にILC(国際リニアコライダー)」とし、「これが実現すれば人口増加さえ見込める。そのためにも全市民に教育、医療、福祉をしっかりと提供できる体制を整える基本を今つくらなければならない。夢を確かにするためにも現実を見据え、改革改善することが何よりも必要」と続けた。
 鈴木雅彦氏(奥和会)の「ILCをどうまちづくりに生かすのか具体策が見えない」とした質問に対し、市長は「空き家をより流動化させるなど各施策を打ち出し、居住するのに便利で快適であることを発信できれば強みになる」などと答えた。
 高橋政一氏(市民クラブ)は協働施策の方向性に関して質疑。市長は「厳しい財政状況の中でルールを決め、そのルールに従い行政サービスを着実に提供できる自治体に変貌しなければならない」などと述べた。
 空席となっている副市長の人事について阿部加代子氏(公明党)が「早めに体制を整えるべきだ」と尋ねたのに対し、市長は「選挙で掲げた公約を実行し施政方針に沿った市政を運営しなければならない。これを強力にサポートしてくれる副市長をできるだけ早く決めなければならない。検討している最中」と述べるにとどめた。
 6日は一般質問で再開する。
(若林正人)
トラックバックpingアドレス http://ilc.tankonews.jp/modules/d3blog/tb.php/276

当ホームページに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての著作権は胆江日日新聞社に帰属します。
〒023-0042 岩手県奥州市水沢柳町8 TEL:0197-24-2244 FAX:0197-24-1281

ページの先頭へ移動