人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

諸課題へ県南8市町連携(事務レベル政策研究会が発足)

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tanko 2014-6-4 18:30
 県南広域振興局管内の8市町が抱える諸課題解決に向けた事務レベル組織「県南広域圏政策課題研究会」が3日、発足した。圏域の市町から提示された人口減少などの課題に対し、県側もサポートする形で対策などを検討していく。
 同研究会の設置は、今年4月8日に北上市内で開かれた県南広域圏首長懇談会の席上で提案された。同振興局管内8市町の政策・企画担当職員が一堂に会し、圏域の諸課題について情報共有しながら、市町と県の連携体制を密にするのが狙いだ。
 水沢区大手町の奥州地区合同庁舎で開かれた初会合には、8市町の係長級職員と同振興局経営企画部担当者ら計14人が出席。各市町が抱える現状や課題の説明があったほか、今後の進め方について意見を交わした。
 各市町から示された課題のうち、特に目立つのが人口減少対策と行政システムに関する事柄。特にも人口に関しては、5月に日本創世会議・人口減少問題検討分科会(座長・増田寛也前知事)が、人口減少による地域崩壊や自治体運営の行き詰まりを指摘する調査結果を公表したばかり。初会合では、若者の定住化や婚活支援の必要性などが示された。
 このほか、国際リニアコライダー(ILC)誘致への対応やJR北上線利用促進など具体的な課題についても報告があった。
 同部企画推進課の菊池修一課長は「なるべく参加市町が主体となり、県がそこに寄り添うような形で課題に対応していけるような姿にしたい。5回ぐらいの会合を経て、8市町の首長に中間報告できるような状況ができれば」と話す。

写真=発足した県南広域圏政策課題研究会。県南8市町の担当者が集い、課題解決策を探る
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