人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

木村栄の書 一堂に(本社など主催、きょうから特別企画展)

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tanko 2024-3-2 8:20
 水沢緯度観測所初代所長を務め「Z項」を発見した木村栄(きむら・ひさし、1870〜1943)の書などを一堂に集めた特別企画展「木村栄の書展」は2日から10日まで、水沢星ガ丘町の奥州宇宙遊学館(亀谷收館長)で開かれる。国立科学博物館(科博)の馬場幸栄研究員と胆江日日新聞社が主催。観測所の元所員家族や市内の学校などが所有している書や関連する品々など19点を公開する初の試みとなる。時間は午前9時から午後5時まで。同館入館料(一般300円、児童・生徒150円)が必要となる。5日は休館日。
 緯度観測所の歴史や地域とのかかわりについて調査している馬場研究員の提案で企画。本紙が馬場研究員の寄稿を連載している関係から開催に至った。
 所有者らの情報提供を基に当初は13点程度の展示を見込んでいたが、その後も情報が寄せられた。軸装や額装の書のほか、木村がニューヨークから日本の知人に宛てた手紙、木村の書をデザインした鋳物製文鎮の鋳型、さらには神社の扁額なども展示する。
 開催期間中の3日午前11時半からは、馬場研究員による講演会が同館で開かれる。会場スペースの関係で着座聴講できるのは40人前後となる。
 展示品提供の協力者(所有者)は次の通り。
 ▽軸装…千田永さん(水沢)寺島倭子さん(同)和賀総さん(江刺)五嶋義明さん(胆沢)高橋勉さん(同)
 ▽額装…市立水沢小学校、陸中一宮駒形神社、県立水沢商業高校、協和学院水沢第一高校、平井美根子さん(盛岡市)及川永寿さん(江刺)千田永さん(水沢)ふくわら担い手センター(同)小野伊豫さん(同)高橋勝一さん(同)
 ▽つい立…大宮彦生さん(水沢)
 ▽神社扁額…陸中一宮駒形神社
 ▽手紙…高橋勉さん(胆沢)
 ▽文鎮鋳型…南部鉄器工房及富(水沢)
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