科学者と社会(記者コラム「遠近両用」より)
- 投稿者 :
- tanko 2021-3-6 13:00
先日「NHKニュースウオッチ9」の特集で、福島第1原発事故後に住民へ放射能リスクの説明をした複数の科学者らのインタビューが報じられていた。
不安を抱く住民と科学者との間には、放射能の影響に対する受け止め方に「差」があったという。出演した広島大の神谷研二副学長(被ばく医療学)は、正確に説明するため「確率」でリスクを示したが、住民側はがんになるかならないかという「白か黒」の問題と受け止めていたと振り返っていた。
コロナ禍を巡る対応も、どこか似た雰囲気を感じる。大きく報じられてはいないが、当地の国際リニアコライダー計画においても不安の声はゼロではない。科学者と社会の在り方もまた「教訓」を生かしてほしいと思うのだが。(児玉直人)
不安を抱く住民と科学者との間には、放射能の影響に対する受け止め方に「差」があったという。出演した広島大の神谷研二副学長(被ばく医療学)は、正確に説明するため「確率」でリスクを示したが、住民側はがんになるかならないかという「白か黒」の問題と受け止めていたと振り返っていた。
コロナ禍を巡る対応も、どこか似た雰囲気を感じる。大きく報じられてはいないが、当地の国際リニアコライダー計画においても不安の声はゼロではない。科学者と社会の在り方もまた「教訓」を生かしてほしいと思うのだが。(児玉直人)