ILC見据え新事業部(前沢の千田精密工業)
- 投稿者 :
- tanko 2015-9-23 13:00
前沢区の千田精密工業(千田伏二夫社長)は本年度、前沢工場を増築し精密洗浄事業部を立ち上げる。22日、同区五合田の現地で上棟式が行われ、関係者が工事の安全を祈った。増築建屋は11月中旬にも完工予定。千田社長は国際リニアコライダー(ILC)誘致を見据えた形で新事業に乗り出すとし、「社員の技術力を磨き、いつでも対応できるようにしておきたい」と話す。
本社と併設の同前沢工場は、本杉工業団地内に立地。増築に向け同社は今年3月、同工場に隣接する約4700平方メートルを市から買い入れた。現工場の南側に増築する建屋は、鉄骨造平屋で延べ床面積776.56平方メートル。精密機械用のクリーンルームとし、大型精密洗浄装置など関連設備を備える。
同社は現在、自社製の半導体製造装置部品を関東や関西方面に運び洗浄しているが、今回の事業部新設に伴い、製造から洗浄までの工程を自社で一貫して行えるようになる。経費削減に加え、品質管理の徹底を図る。
先月17日に着工しており、11月20日の完成を目指す。設備投資を後押しする県の補助を受け、同社の投資額は土地購入費を除き約2億円。精密洗浄事業部の新設で、従業員5、6人の新規雇用も検討している。
上棟式には、工事関係者や従業員ら約60人が出席。神事後に千田社長が「新事業で幅を広げ、夢のILCが来たなら自社の仕事を結び付け、安定した形で社員の生活を守れる企業に成長したい」とあいさつした。
写真=関係者約60人が出席した千田精密工業前沢工場の増築工事上棟式
本社と併設の同前沢工場は、本杉工業団地内に立地。増築に向け同社は今年3月、同工場に隣接する約4700平方メートルを市から買い入れた。現工場の南側に増築する建屋は、鉄骨造平屋で延べ床面積776.56平方メートル。精密機械用のクリーンルームとし、大型精密洗浄装置など関連設備を備える。
同社は現在、自社製の半導体製造装置部品を関東や関西方面に運び洗浄しているが、今回の事業部新設に伴い、製造から洗浄までの工程を自社で一貫して行えるようになる。経費削減に加え、品質管理の徹底を図る。
先月17日に着工しており、11月20日の完成を目指す。設備投資を後押しする県の補助を受け、同社の投資額は土地購入費を除き約2億円。精密洗浄事業部の新設で、従業員5、6人の新規雇用も検討している。
上棟式には、工事関係者や従業員ら約60人が出席。神事後に千田社長が「新事業で幅を広げ、夢のILCが来たなら自社の仕事を結び付け、安定した形で社員の生活を守れる企業に成長したい」とあいさつした。
写真=関係者約60人が出席した千田精密工業前沢工場の増築工事上棟式