「ノート」は「ノートブック」に…… ホテル関係者が外国語接遇学ぶ
- 投稿者 :
- tanko 2016-9-16 10:50
国際リニアコライダー(ILC)誘致を見据え当地を訪れる外国人にも対応できる接客術を身に付けてもらおうと、市内のホテルや旅館など宿泊施設の従業員を対象とした「接遇用外国語セミナー」がこのほど、水沢区東町の水沢サンパレスで開かれた。参加者たちは、欧米人と日本人のジェスチャーの違いや外国人には通じない和製英語などについて理解を深めた。
政府観光局の発表では、昨年の訪日外国人は約1973万7000人と過去最多を記録。北上山地にILC誘致が決定すれば、建設前から1000人、建設後は6000人規模の外国人が奥州市とその周辺に滞在すると予測されている。
市国際交流協会(佐藤剛会長)は国際化が迫る現状を踏まえ、市内に宿泊する外国人居住者や観光客の受け入れ態勢を充実させるため、同セミナーを実施。初級編には約30人の宿泊施設従業員が参加し、英語の発音への慣れや、おもてなしに必要な単語とフレーズを学んだ。
同協会の渡部千春事務局長は「政府は2020年までに訪日外国人を4000万人にする目標を掲げており、国際化の波はすぐそこまで来ている」とあいさつ。市ILC国際化推進員のトマス・アンナさんがILC誘致活動の概要を分かりやすく解説した。
ジェスチャーの違いと和製英語について、渡部事務局長と米国出身のガルシア・ジェイソンさんが紹介。例えば「ノート」は、英語で「書く動作」を指すことが多く、文字などを記す冊子は「ノートブック」としなければ通じない場合があるという。
渡部事務局長は「ホテルなどの接客業では相手の名前を聞き取る力も重要。発音も大切だが聞く力も身に付けてほしい」と呼び掛けた。
写真=日本人と欧米人のジェスチャーの違いを学ぶ参加者たち