ILC実現など28項目(奥州市が岩手県へ統一要望)
- 投稿者 :
- tanko 2020-8-8 10:09
写真=佐々木隆局長に要望書を手渡す小沢昌記市長(左)
奥州市から岩手県への要望会は7日、市役所本庁で開かれ、小沢昌記市長が達増拓也知事宛ての要望書を佐々木隆県南広域振興局長に手渡した。要望内容は、国際リニアコライダー(ILC)実現に向けた取り組みなど28項目。小沢市長は「内容を十分検討し、一つでも実現してもらえるようお願いしたい」と求めた。
市側は小沢市長や及川新太、新田伸幸両副市長、田面木茂樹教育長、各部長らが出席。要望書共同提出者の市議会から、小野寺隆夫議長ら市議6人が同席した。県南局側は佐々木局長のほか副局長や各部長らが参加し、奥州選挙区選出の県議も顔をそろえた。
市の本年度県統一要望は、28項目のうち新規が6項目、継続が22項目。ILCをはじめ、▽地域医療の充実と公立病院における医師確保▽地方財政基盤の充実強化▽路線バス事業に対する支援事業の拡充――の4項目を重点要望に掲げた。
小沢市長は医師確保について「県立病院でも厳しいことは承知しているが、市にとって極めて重要な課題。スクラムを組み、より良い方向へ進みたい」と述べた。バス事業に関しては「人を呼び込み住みやすい地域をつくるため、公共交通の整備は大きな力になる。特段の配慮を」と求めた。
佐々木局長は「ILC実現に向けて関係機関との連携を強化し国へ働き掛けながら、受け入れ環境の整備などに取り組む」と強調。感染症病床を備える市総合水沢病院への呼吸器内科医の継続的な配置を市が要望していることから、「引き続き協議し調整に努める」と答えた。