記者コラム・遠近両用 「気」
- 投稿者 :
- tanko 2013-6-2 8:40
5月30日に都内で開かれた、国際リニアコライダー(ILC)関連のシンポジウムで東京大の山下了准教授が、ユニークな「たとえ話」をしてくれた。素粒子研究の対象は「元気」「勇気」「気持ち」「やる気」など、人の心情を表現する言葉に入る「気」みたいなものだという。「そういうものがあるのは分かっている。しかし、その正体は何なのか、謎の部分が多い」。素粒子研究もそれに似ているというのだ。
過日、私はある音楽家を県内の小学校に案内した。児童たちと歌を歌ったが「いつも以上に声が出ていた」と、学校の先生は大喜び。子どもたちの気持ちを「何か」が高めてくれたのだろう。
金子みすゞの「星とたんぽぽ」の一節ではないが、見えぬものの存在意義はとても大きい。
(児玉直人)
過日、私はある音楽家を県内の小学校に案内した。児童たちと歌を歌ったが「いつも以上に声が出ていた」と、学校の先生は大喜び。子どもたちの気持ちを「何か」が高めてくれたのだろう。
金子みすゞの「星とたんぽぽ」の一節ではないが、見えぬものの存在意義はとても大きい。
(児玉直人)