人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)
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tanko 2014-3-4 19:40
 北上高地の地下に、大規模な素粒子研究施設「国際直線衝突加速器(インターナショナル・リニア・コライダー=ILC)」を誘致させる構想が持ち上がっていることについて、相原正明市長は3日「動向を注視し、積極的に協力したい」と前向きな考えを示した。
 市議会一般質問で、佐藤克夫氏(奥州創政会)の質問に答えた。佐藤氏は「国際的な研究施設が来れば、地域への波及効果は大変なもの。積極的な運動を展開すべきではないか」と問い掛けた。
 相原市長は、「本市が研究拠点になれば、1000人規模の研究員が各国から訪れ滞在することが想定される。高等教育機関、試験機関など人と知識が集積した風格ある都市になると思う」とした。
 ただ、北上高地が有力候補である情報が出ているとはいえ、国としての明確な誘致方針は、まだ示されていない。日本以外にも、アメリカやヨーロッパなど国際社会も絡んだ誘致協議になるだけに、相原市長は「日本誘致に向け長年積み重ねてきた関係者の努力を壊すことがないよう配慮しながら、受け皿づくりなどを考えたい」と語った。
 また、市側の担当部署については現在、総合政策部政策企画課で担当しているが、相原市長は新年度開設予定の市東京事務所も誘致事務の一端を担えると示唆。「茨城県つくば市に、加速器研究の学術機関があるので、まさに足で稼いで当地への着地を実現させるようにしたい」と話した。
 ICLはすべての物質を構成する最小の物体「素粒子」のうち、電子と陽電子を高速衝突させる大規模な地下実験施設。宇宙誕生の謎を解明する、基礎科学の研究のために活用される。
 電子、陽電子は光の速度(秒速約30万km)にまで加速させるため、地底に最大50kmの直線トンネルを整備する必要がある。地底の揺らぎの影響を防ぐため、強固な地盤の中に造ることが求められる。
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tanko 2014-3-4 10:00
 2日に投開票が行われた金ケ崎町長選で、3選を果たした高橋由一(たかはし・よしいち)氏(67)。一夜明けた3日、町選挙管理委員会の畠山寿幸委員長から当選証書を受け取り、3期目の抱負などを語った。


――当選から一夜明けての感想、抱負は
 選挙戦を通じて、2期8年努力してこられたのは町民の大きな支援と協力があったからこそと実感した。町民のため、さらに責任を感じて取り組まなければならない。継続性を大事にしながら町民の信頼と期待に応えるよう、3期目も一生懸命頑張る。
――相手候補が得票した2831票をどう受け止めるか
 時間のない中で健闘されたと思う。私の政策、行政運営に対するご意見もある。その点については真摯に受け止めながら町政を進めていく。
――金ケ崎診療所の今後は
 町が責任を持って医師を確保し運営する。福祉、子育てにかかわる総合施設として、少子高齢化に対応した施設の在り方や進め方の検討に早急に入る。医師と町民とが一体となった地域医療を推進する。そして、医師が働きやすい環境をつくり、在宅診療をより推進していきたい。
――奥州、北上との2市1町による連携の構想は
 自立の町として、自己責任、自己完結の自治を確立すると同時に、広域連携の時代に入っている。奥州、北上と2市1町でこれからの20年30年を見据えた産業振興や公共的な福祉、医療、交通などいろんな分野で検討が必要。ILC(国際リニアコライダー)を含め、新しい地域社会が形成される時代に入る。少子高齢化による人口構成が変化していく中で、新産業都市として生産年齢人口の確保が最大の課題。人口対策をしっかりと位置づけながら、工業、商業、農業それぞれに活力ある推進策を計画化しなければならない。
写真=当選から一夜明け、3期目の抱負などを語る高橋由一氏

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【基本情報】
 ※金ケ崎町(かねがさきちょう) ……岩手県南部の胆江2市町を形成する町で、南は奥州市、北は北上市に接する。人口は16,098人(2014年1月31日現在)。
 町東部に国道4号、東北自動車道、JR東北本線がそれぞれ南北に貫いており、これらの交通網の沿線に町の主要機能や商業施設が集中し、人口も多い。西部は自然豊かな農業地帯が広がり、酪農も行われている。
 県内屈指の規模を誇る岩手中部工業団地には、トヨタ自動車東日本岩手工場や関連する自動車部品工場が集積しているほか、製薬会社や各種工業部品加工メーカーの工場もある。新興住宅地も多く、同工業団地内の工場だけではなく、奥州市や北上市の企業に勤務している住民も少なくない。こうした特性から、いわゆる町外出身の「新住民」が多い地域でもある。

 ※金ケ崎町長選 ……任期満了に伴い2月25日告示。現職で3期目を目指す高橋由一氏(67)=無所属=と、新人で元町住民課長の及川暉(おいかわ・てるひさ)氏(71)=無所属=が立候補した。3月2日投票が行われ、即日開票の結果、高橋氏が5891票、及川氏が2831票で高橋氏が3選を果たした。投票率は67.25%だった。
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tanko 2014-2-28 9:30
 素粒子実験施設・国際リニアコライダー(ILC)の理解と普及の推進役となる講師の養成講座が26日、水沢区星ガ丘町の奥州宇宙遊学館(大江昌嗣館長)で開かれた。高エネルギー加速器研究機構(KEK)の藤本順平氏が「自然のもともとの原理を科学で正しく知ることが大切。何のために科学をやるのか伝えてほしい」と呼び掛けた。
 市が主催。KEKの講師派遣事業「KEKキャラバン」にも位置付けられた。
 市は4月以降、市内の中学2年生全員を対象としたILCの出前授業を予定。若手の有志市職員によるILC応援チームも発足するなど、ILC計画を市民に理解してもらう場面が今まで以上に増えることが予想される。ILCの概要だけでなく、中学生に講演する上でのポイントもつかんでもらおうと藤本氏を招いた。
 この日はILC応援チームに参加している市職員をはじめ、ILC計画に関心がある一般市民ら約40人が出席。藤本氏は実際に中学生向けの講演会で使用しているスライドを用いながら、講義の順序立てなどを解説した。
 藤本氏は中学生に向けて講演する際、「何のために科学をやっているのか」という点を特に大切にしながら話を進めるという。「ILCの最大の目的は科学で、普段は見えない自然の原理を知ること。自然を正しく知ることで、生活に役立つ技術への応用が生まれる。人間が今まで生き延びることができたのも、科学による支えがあったからこそ」と強調した。
写真=ILC講師養成講座で科学の意義などを語る藤本順平氏
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tanko 2014-2-26 9:20
 藤里地区センター主催の「ILC講演会」は24日、江刺区の同センターで開かれた。地区住民ら25人が参加。NPO法人イーハトーブ宇宙実践センター理事長の大江昌嗣さん=国立天文台名誉教授=が、国際リニアコライダー(ILC)計画について解説した。
 江刺区東部を含めた北上山地は、昨年8月にILCの国内候補地に決定。事実上、世界で唯一の建設候補地に選ばれたことを意味しており、建設想定エリアからもほど近い藤里地区でも話題を呼んでいる。
 大江さんは「ILCがやってくる!!宇宙誕生の謎に挑む」をテーマに、ILC計画の背景や今後の展望などを話した。
 同山地が候補地に選ばれた理由として、南北に細長い花こう岩の岩盤が存在しており、振動などの影響を受けにくい点があげられる。この丈夫な岩盤に着目して建設され、今なお現役の研究施設が、同区の阿原山山腹にある「江刺地球潮汐観測施設」だ。
 同施設は国立天文台水沢VLBI観測所に所属。太陽や月の引力で地球がごくわずかに変形する現象を観測している。
 大江さんは「世界に同様の施設があるが、阿原山で得たデータが素晴らしく正確で奇麗なものだったので、世界的に注目された。このことで水沢の天文台を会場に国際会議が開かれたほど」と説明。潮汐観測施設の存在も、ILC建設候補地に選ばれた遠因になったとの考えを示した。
 このほか、ILCによって期待される宇宙誕生の謎の解明や、実現に向けたスケジュールなどについても分かりやすく説いた。
写真=ILC建設候補地に北上山地が選ばれた背景などを話す大江昌嗣さん
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tanko 2014-2-26 9:20
 県は3月23日午後2時から盛岡市の岩手教育会館で、児童・生徒、親子向け講演会「ILCと宇宙と宮沢賢治」を開催する。国際リニアコライダー(ILC)誘致を目指す県は現在、子ども向け解説動画を制作中で、同講演会で披露する予定。分かりやすさを重視した内容で、ILC計画に理解を深めてもらう。
 県内ではこれまでもILCに関する講演会、シンポジウムが開催されていたが、そのほとんどが“大人向け”だったり、経済団体などが主催したりするものだった。入場規制を設けていなくても、小学生や親子が気軽に参加できるような雰囲気とは言いにくい状況。ILC運用後の岩手を担う子どもたちに、よりILC計画を身近に感じてもらいたいと企画した。
 制作中の動画には、宮沢賢治やヒッグス粒子をモデルにしたパペット人形が登場し、親しみやすい内容に仕上げるという。
 講演会当日は動画の披露に加え、国立天文台の渡部潤一副台長が基調講演。宇宙や天文現象などを分かりやすく解説する第一人者で、宮沢賢治の作品と宇宙とのかかわりについて話題を提供する。後半は渡部さんと、高エネルギー加速器研究機構(KEK)の藤本順平講師、女優で詩人の近衛はなさんによる座談会を予定している。
 定員は700人で先着順。聴講希望者は県庁政策推進室へファクス(019・629・5254)または県公式ホームページの応募フォーム(トップページの検索窓に「ILC講演会」と入力)から申し込む。問い合わせは同推進室(電話019・629・5203)へ。
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tanko 2014-2-24 14:10
 第30回奥州胆沢劇場「大堤祈りの松」を観劇するため、姉妹都市・静岡県掛川市の公式訪問団が奥州市を訪れている。一行は22日、水沢区内の観光名所や施設を見学。奥州の特色や文化に理解を深めた。
 合併して掛川市となった旧大東町と旧胆沢町が1985(昭和60)年に姉妹都市を締結。市町村合併に伴い一度は交流が途切れたものの、10(平成22)年2月に両市は姉妹都市締結を新たに結び、相互の市民劇場に市民が友情出演するなどして交流を深めている。掛川市から公式訪問団が訪れたのは11(平成23)年以来3年ぶり。
 一行は、伊村義孝副市長をはじめ市民ら10人。22日に到着し、水沢区の正法寺や産直来夢くん、奥州宇宙遊学館などを巡った。
 このうち、奥州宇宙遊学館では4次元宇宙デジタルシアターや国際リニアコライダー(ILC)建設計画に関する動画を視聴。同館を運営するNPO法人イーハトーブ宇宙実践センターの大江昌嗣理事長の案内で館内も見学し、奥州市が取り組む活動の一端に触れた。
 一行は胆沢区内で一泊し、23日朝に胆沢ダムを見学した後、胆沢文化創造センターで上演される胆沢劇場を鑑賞する。伊村副市長は「胆沢劇場は本当に楽しみ。掛川に戻ったら奥州の魅力を市民や市の職員たちに伝えたい」と話していた。
写真=奥州市を訪れている姉妹都市の掛川市公式訪問団一行ら
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tanko 2014-2-21 14:00
 県南広域振興局(遠藤達雄局長)は、国際リニアコライダー(ILC)計画誘致への理解促進を図るため、PR用ののぼり旗とポスターを新調した。世界唯一の候補地として北上山地が選ばれたことも反映し、誘致実現に向けた強い期待を込めたデザインとなっている。
 同局は昨年、局独自予算である地域経営推進費を活用し、ポスター300枚とのぼり旗120枚を作製。同振興局本局などが入る、水沢区大手町の奥州地区合同庁舎や産業技術短期大学校水沢校など、管内市町の県施設や公共施設、同区や一関市の商店街組織などに配布した。
 昨年作製した時点で、ILCの国内候補地は北上山地と九州北部の脊振山地の2カ所。北上山地に実現してほしいとの思いを込め、「国際リニアコライダーを東北に」とのスローガンを表記した。
 昨年8月、ILC立地評価会議は国内候補地を北上山地に一本化。国際的研究者組織リニアコライダー・コラボレーションのリン・エバンス最高責任者は、同山地に特化した設計を進めると明言しており、事実上「世界唯一の候補地」となっている。
 こうした流れを受け同局は、デザインや表記内容を変更。「北上山地からはじまる――科学新世紀」という新たなスローガンを大きく打ち出し、ILCの誘致を呼び掛ける一文も「東北に」から「日本へ」に切り替えた。
 新調したのぼり旗は240枚、ポスターは300枚。前回同様、同振興局管内の県合同庁舎などに配布する。
写真=ILC誘致実現へ県南広域振興局が新調したのぼり旗
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tanko 2014-2-20 14:00
 国際リニアコライダー(ILC)計画実現への取り組みを支える人材を育成するため奥州市は19日、有志の若手職員15人でつくる部局横断型の内部組織「ILC計画応援チーム」を発足させた。小沢昌記市長はチーム員に辞令を交付し、「皆さんの大いなる可能性に期待したい」と激励した。
 市はILC誘致の実現を見据え、長期的な人材育成を図るため、主任までの若手職員に限定してチーム員を今月14日まで募集。福祉や税務、農政、企業振興など各課の計15人(22〜40歳)が呼び掛けに応じた。
 チーム員は、政策企画課内のILC推進室の担当職員8人(うち兼務6人)と連携して活動。26日に市が主催するILC出前授業の講師養成講座に受講生として参加する。その後は、チーム員が自主的に集まり活動する。
 辞令交付式で小沢市長は、「ILC誘致が国家プロジェクトに位置付けられるよう民意を集約し国内外に発信してほしい」と激励した。
 引き続き、初回の会合が開かれ、ILC推進室の及川健室長がILCの基礎知識やこれまでの市の取り組みを説明。及川室長は「それぞれの専門分野とILCの接点を日常の仕事の中で考え、生かしてほしい」と述べた。
 会計課の菊地幸主任(38)は「子どもたちが将来、この地域に誇りと自信を持ってILCに関連して能力を発揮できるような誘致を実現したい」。健康福祉課の鈴木恆太郎主事(26)は「これから�o年、�y年の長期間にわたり活動していく。市の発展のために力を尽くしたい」と意欲をみせた。
 チーム員はILC関連の学習会や講演会、各種行事に参加し、知識を深める。誘致後を見据え、市内外に住む外国人研究者とその家族を迎えるため、英語中心の語学の勉強会も開く予定。チーム員はILCを見据えたまちづくりや市民理解の醸成などの検討課題にも知恵を出し合う。
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tanko 2014-2-18 14:00
 奥州商工会議所(千葉龍二郎会頭)は17日、素粒子物理研究施設・国際リニアコライダー(ILC)の受け入れに向けた対応を検討する「ILC推進委員会」を立ち上げた。関係者から情報収集を進めながら地元経済界としての取り組みなどを模索し、同商議所の事業に反映させていく。委員長には千葉会頭が就任した。
(児玉直人)

 委員は同商議所議員らで構成。水沢区の水沢サンパレスホテルで開かれた初会合には、委員26人のうち21人が出席した。
 協議では委員会設置要綱について事務局が説明。委員からは「生活環境や研究者の家族が海外から来ることを考えると、男性だけの委員構成はいかがなものか」と女性委員の登用を求める意見が上がった。ILC誘致に強い関心を示している水沢、江刺両青年会議所(JC)メンバーをオブザーバーに迎えるべきという指摘もあり、検討事項とした。
 千葉委員長は「ILCの受け入れに会議所がどう対応していくべきなのか、会議所事業に反映させるべく委員会を発足させた。的確な情報や知識をしっかり得た上で、今後の進め方を考えていきたい」と話した。
 協議に先立ち、県政策地域部首席ILC推進監の大平尚氏がILC計画の概要と、今後のスケジュールについて講演。県は4月に「科学ILC推進室」を新設し、候補地周辺の環境調査や増加が見込まれる視察への対応、海外研究者向けの情報発信などに力を入れる方針という。

写真=奥州商工会議所ILC推進委員会の初会合
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tanko 2014-2-17 12:00
 国際リニアコライダー(ILC)建設実現に向けた公開シンポジウム(岩手県ILC推進協議会主催)は15日、盛岡市松尾町の盛岡劇場で開かれた。企業の女性幹部候補生の育成などを手掛けるNPO法人「J-Win」理事長の内永ゆか子氏らが登壇。内永氏は「ILCが誘致され、どんなに最先端の技術が考案されてもビジネスに結び付かなければ非常にもったいない。海外から多様な人材が集まるというILCならではの環境を生かし、グローバル社会に対応した人材を育成し、新ビジネスを生み出すべきだ」と主張した。(児玉直人)

 内永氏は東京大学理学部卒業後、日本IBMに入社。同社初の女性取締役に就任し、退職後はベネッセホールディングス副社長を務めるなどの経歴を持つ。理系出身であり、グローバルな視点で企業経営支援や人材育成に取り組んでいることもあって、ILC関連のシンポジウムで発言する機会が増えている。
 この日は「ILCが秘める“内なるグローバル化”」と題し、ILCの建設や研究成果から導き出される先端技術、波及効果をどうビジネスに展開していくかを論じた。
 ILC実現によって70兆円のビジネスチャンスが生まれるとの試算を示しながらも、内永氏は「このような話は、これまでもよくあった。だが、うまく成し得た例がない」と言い放った。実際、日本は最先端技術を生み出す能力はあるが、その8〜9割が実用化に結び付いていないという。
 「開発と実用化の間には『死の谷』と呼ばれるものができ、日本は特にこの谷が深い。長い時間とお金をかけて生み出された先端技術も、市場ニーズとの不適合やコスト面で分が悪いとしていつの間にか忘れ去られ、ビジネスに結び付かない」と指摘した。
 原因として内永氏は、日本人という同じ考えと文化、価値観を持つ集団の中だけで過ごすことが多かったことを示した。過去の実例を重視する傾向が強くなり、将来を見据えた新たな発想が出にくいという。
 内永氏は「多様な考え方、文化、宗教、価値観を持った人同士が集まることで『死の谷』は乗り越えられる。普通ならば、海外から人を呼び寄せたり、こちらから海外へ出向いたりする必要があった。しかし岩手にILCができれば、自然と優秀な人材が海外からやってくる。このチャンスをしっかり生かし、グローバル社会に対応できる人材をまずは育ててほしい」と訴えた。
 シンポジウムでは内永氏のほか、東北大学大学院の佐貫智行准教授も登壇。ILCの概要や今後のスケジュールなどについて説明した。
写真=ILC誘致とグローバル化に対応した人材育成との関連性について講演する内永ゆか子氏(盛岡劇場)

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