人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)
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tanko 2015-1-1 12:10

水沢出身の後藤新平は、初代鉄道院総裁で広軌論(新幹線規格による線路敷設)の提唱者でもあった。ボーイスカウトの少年との立像は2007年秋、駅東側の羽黒山から移設された。乗降客やさっそうと行き交う列車を見守る



 「この駅は南いわての新たな発展を願い 住民の熱意と協力により建設されたものである」

 奥州市水沢区羽田町の東北新幹線水沢江刺駅。その正面口脇の岩にはめ込まれた銘板の一文には、十数年に及んだ駅誘致運動の苦労と開業の喜び、将来へ向けた希望が込められている。
 同駅は今年3月14日で開業30周年を迎える。新幹線駅の誕生はビジネスや観光、そして人々の暮らし、地域社会の姿にさまざまな変化をもたらした。

 日本初の請願駅で、建設費は全額地元負担。粘り強い要望活動、署名運動、募金集め……。「おらほの駅」を実現させたいという強い思いが、当時を知る人の話や各種資料などから伝わってくる。
 月日が経過し、駅誕生の経過を知らない世代も増えてきている。水や空気のごとく、あって当たり前のような存在となっているが、「新幹線駅誕生」に情熱を注いだ人たちのの努力を今一度見つめ直してみたいものだ。

 高速交通網の発達による「ストロー効果」を指摘する見解も少なくない。都市と地方との時間的距離の短縮によって、最新のモノや情報があふれ、華やかさ漂う都会へ行きやすくなった。地方経済にも影響を与えた。若い人材も流出し、地方のマンパワーは著しく低下している。今、地方には都会にない魅力の創出が求められている。

 「中央キャンパスは、仙台・東京へのアクセス利便性を有し、研究・生活環境に優れる新幹線沿線の立地を強く推奨する」
 素粒子実験施設・国際リニアコライダー(ILC)の国内候補地を北上山地に選定したILC立地評価会議は、ILC中央キャンパス設置場所について「新幹線沿線」という要件を付した。人口流出、地方衰退という現実に直面する中、国際研究施設の最寄り駅になる可能性が十分にある。

 地域住民のための駅でありつつ、国際学術研究都市のターミナルとしての役割も――。新時代到来を願いながら、節目の年を迎える。



最高時速320kmで東京へと向かう「はやぶさ・こまち」号。新幹線路線網は2016年春、津軽海峡を越え北海道・函館に達する(水沢江刺駅と水沢区羽田中心部を望む高台から)


駅開業までの道のりは長く険しかったが、粘り強く住民署名や要望活動などを重ねた


開業当日、関係者は万感の思いを込めてテープカットした


水沢江刺駅に対する思いが記された銘板。駅正面口脇にある
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tanko 2014-12-28 11:40
Observing Port`s Capabilities for Unloading ILC-Related Parts (LCC Leaders to take Observation Tour in January)
In English http://www.city.oshu.iwate.jp/htm/ilc/english/news.viewer.html?prm=2014122800

 国際リニアコライダー(ILC)計画を推進する国際研究者組織リニアコライダー・コラボレーション(LCC)は1月13日、一関市や宮城県気仙沼市を視察。北上山地に特化した設計に向けた作業の推進に役立てる。
 県ILC推進室や関係者の話によると、視察に訪れるのはLCC最高責任者のリン・エバンス氏(インペリアル・カレッジロンドン教授)ら9人。JR一ノ関駅から気仙沼商港へと向かい、ILC建設候補地周辺などを視察する。
 ILC関連部品は国内外各地で製造することを想定しており、海路による輸送も考えられる。今回は、候補地に近い場所にある港湾施設の現状を把握し、陸揚げ能力などを把握するのが目的とみられる。
 視察翌日の14日は、仙台市内で東北ILC推進協議会の代表を務める里見進・東北大学総長、高橋宏明・東北経済連合会会長への表敬訪問や関係者との意見交換会などが予定されている。
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tanko 2014-12-24 10:30
 国際リニアコライダー(ILC)誘致に対する日本政府の早期判断が望まれている。一方で市民、国民の理解構築はまだまだ十分とは言えない。
 国際研究者組織「リニアコライダー・コラボレーション(LCC)」が開設するホームページのニュース欄には時折、「from Tanko Nichi Nichi」というタイトルで本紙の記事が英訳され紹介されている。
 8月も間もなく終わろうとしていたころ、そのニュース欄をたまたま閲覧していたら、画面の一角に「Ichinoseki」と小さく書いてあるのが目に入った。
 「何だこれ?」
 画面を少し動かすと「Oshu」の文字が。しばらくして、それらは国際会議の日程だったと気付く。奥州市が会場となったのは「ILD」と呼ばれる装置に関わる「ILDミーティング2014」だった。
 悔しさと怒りが込み上げた。それは、記者に教えてくれなかったことに対してではない。実はこの3日ほど前、市内で大規模な一般向けILC講演会があったばかりだった。その場でこの話題は一切出なかった。「候補地の地元住民の協力を得てILCを迎え入れる環境づくりを本気で考えているのか」。疑念が湧き上がった。
 国内候補地決定後、初めて北上山地周辺で開かれる国際会議。候補地がどんな場所なのか外国人研究者らに知ってもらおうと、水沢が開催地になったという。
 80人近い多様な国籍の外国人と県外出身の日本人研究者が滞在。たとえ会議が研究者限定だったとしても、ホテルや市街地の飲食店・商店、運輸交通業などに携わる市民が彼らと接する場面は当然にあった。
 そう考えると国際会議の開催は、いち早く市民に周知されるべきだったのではないか。ILC計画の実現に向けた市民理解は、何も講演会や出前授業の開催だけで築かれるものではない。日ごろから市民を意識し、丁寧に心を配っているのかが鍵を握るのだろう。関係者は各地の前例を視察等で学んでいるようだが、研究者・行政サイドと市民サイドとの間に見えない心の壁をつくらないよう努めてほしい。(児玉直人)

写真=水沢を会場に開かれた国際会議「ILDミーティング2014」。10カ国余りから約80人の物理学者らが集まった(9月6日)
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tanko 2014-12-20 10:10
 国際リニアコライダー(ILC)建設候補地になっている北上山地や世界文化遺産の平泉など、国際的に着目されている要素がある岩手県南部において、国際交流関連団体に対する役割が期待されている。県国際交流協会(平山健一理事長)は、県南地域の国際交流協会などの意見を聞きながら、団体相互の連携強化の道を探っている。
(児玉直人)

 県協会は、ILC誘致や平泉の世界遺産登録など、本県を取り巻く国際情勢の変化を受け、市町村協会との連携強化を目指している。一方で、県協会も市町村協会も財政難や人材不足といった課題をそれぞれ抱えている。
 特に市町村協会は、設立経緯や活動に対する考え方がさまざま。市町村合併によって団体統合が進んだほか、国際交流協会自体が存在しない市町村もあるなど、地域によって実態が異なる。
 県協会はこうした課題を踏まえ、市町村協会の声を吸い上げながら、より実態に即した連携体制の構築を進めようと、地域別の意見交換会を企画。手始めにILCや平泉世界遺産と関係がある県南地域を対象に、意見交換会の場を設定した。
 水沢区内で18日に開いた会合には、県南の国際交流関連8団体の代表や事務局員、各団体所在市町の担当職員、県協会の平山理事長ら26人が出席。県協会が団体間の連携強化に関する方針案を説明した後、出席者が意見交換した。
 このうち奥州市国際交流協会(佐藤剛会長)は、市内外の外国人市民で組織する「ILCサポート委員会」の活動を紹介。出席した藤波大吾事務局員は「ILC関連の取り組みは単独市町だけがやるものではないので、より一層の連携が必要。メンバーの外国人市民は、市町村の境界を意識せず動いている」と説明した。
 県協会の太田和男常務理事は、胆江日日新聞社の取材に「地域の実情に合わせながら、県協会として効果的な連携を生むようなサポートをしていくことが大事。市町村協会同士を結ぶパイプ役としての機能を県協会が果たしていけたら」と話していた。

写真=県と市町村の国際交流協会の連携の在り方について議論を深めた意見交換会
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tanko 2014-12-20 10:00
Hope for ILC Progress (Iwate University and KEK Sign a Pact)
In English http://www.city.oshu.iwate.jp/htm/ilc/english/news.viewer.html?prm=2014122000

 岩手大学は19日、茨城県つくば市の高エネルギー加速器研究機構(KEK、鈴木厚人機構長)との連携・協力に関する協定を結んだ。KEKは奥州市江刺区を含む北上山地が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の推進母体。同大学との連携でILCに関する取り組みの活発化が期待される。
 協定には、共同研究の推進や人材育成の推進など6項目を盛り込んだ。これまでは個人や研究室単位で行われていた加速器科学分野の交流が、岩手大全体に広がる。
 盛岡市上田の同大学で行われた調印式で、西谷泰昭学長代行は「世界的な研究拠点と連携できるのは光栄。改組予定の理工学部の教育研究に力強い味方ができた」。鈴木機構長は「ILCについては(候補地から)近い大学が前線基地になり、さまざまなサポートをする必要がある。その意味で今回の連携は重要になる」と話した。
 
写真=協定書に署名し握手をかわす鈴木厚人機構長(右)と西谷泰昭学長代行
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tanko 2014-12-19 13:50
 北上山地への誘致が期待されている国際リニアコライダー(ILC)の国内推進母体の一つである大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構(KEK)=茨城県つくば市=の次期機構長候補に、KEK素粒子原子核研究所長の山内正則氏(58)が選ばれた。18日、KEKが発表した。
 現機構長の鈴木厚人氏(74)が来年3月31日で任期満了となることに伴い、機構長選考会議を実施。山内氏を機構長候補者に決定した。任期は来年4月1日から3年間。
 山内氏は素粒子物理学実験が専門。同研究所教授などを経て、2012(平成24)年から同研究所長に就任。2010年には、優れた研究業績を挙げた研究者を顕彰する平成基礎科学財団(小柴昌俊理事長)の「折戸周治賞」を受賞している。
 来春で機構長を退く鈴木氏は、岩手県立大学学長への就任が予定されている。

写真=山内正則氏
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tanko 2014-12-12 9:20
Non-Japanese Introduces Home Cooking of Native Country
In English http://www.city.oshu.iwate.jp/htm/ilc/english/news.viewer.html?prm=2014121200


 奥州市国際交流協会(佐藤剛会長)は11日、市内の各地区センターと協力して実施する「世界のダイニングキャラバン」をスタートさせた。前沢地区センターで初の料理講習会を開き、イギリス出身で水沢区台町在住の峯ロイスさん(50)が市民に英国のクリスマス料理を伝授。食を切り口に文化や習慣の違いを学んでもらい、国際リニアコライダー(ILC)の誘致実現を見据え国際理解を育む機会にしていく。
 同協会は多文化共生の観点から、料理を通じて同じ地域に住む外国人と日本人が交流を図るきっかけにしようとキャラバンを初めて企画。各地区センターと共催で料理講習会を開き、地域の国際化と活性化につなげる。
 講師は基本的に奥州市内在住の外国出身者が務める。これまで国際協力事業があまり行われていなかった地区を中心に、キャラバンを展開する。
 前沢地区センターでの講習会には市民12人が参加し、英国の伝統的なクリスマスディナー料理であるローストチキンなどを調理。試食会ではロイスさん手作りのフルーツケーキも登場し、一足早くクリスマス気分を味わった。
 宣教師の両親に連れられ、生後数カ月で来日したロイスさん。父親はスコットランド系オーストラリア人、母親はイギリス人。日本人の夫と結婚して25年前に水沢へ移り住み、英会話教室を開設している。
 ロイスさんは「クリスマスは家族で過ごし、母親が料理を作り子どもが手伝う。わが家では、チキンが焼き上がったら切るのは父の役目だった。皿洗いは男性がすると決まっていて、結婚してからも夫らにはそうしてもらっている」と笑い、「イギリスは素朴な料理が多い。そのおいしさを知ってもらいたい」と願う。
 水沢区北田の坂本幸子さん(74)は「ローストチキンは難しそうだと思っていたが、案外簡単だった。先生も素晴らしく、和気あいあいとして雰囲気が良かった。今年のクリスマスは、習ったメニューに挑戦してみたい」と楽しんでいた。
 同キャラバンは来年1月、前沢区古城地区センターと水沢区佐倉河地区センターでも行う予定。

写真=英国の伝統的なクリスマスメニュー・ローストチキンを作る峯ロイスさん
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tanko 2014-12-5 13:20
Preparing for Researchers, Explained from Foreign Person`s Viewpoint (Oshu City ILC Internationalization Coordinator)
In English http://www.city.oshu.iwate.jp/htm/ilc/english/news.viewer.html?prm=2014120500

 奥州市のILC国際化推進員を務めるアンナ・トーマスさんは3日夜、水沢区内で講演。4年ほど前から日本に暮らしている外国人市民の1人として、さまざまな体験談を交えながら、ILC(国際リニアコライダー)実現によって想定される外国人研究者やその家族の受け入れをどうすべきか、ポイントを解説した。
 水沢日本外交協会(亀卦川富夫会長)第102回講演会に招かれたトーマスさん。「ILCの実現に向けて―誘致を見据えた今後の取り組み―」をテーマに、トーマスさんや市ILC推進室の及川健室長ら3人が講演した。
 米オレゴン州出身のトーマスさんは、今年10月1日付で同推進員(非常勤特別職)に任命された。国際研究都市を目指す上で必要な情報収集や外国人研究者との人的ネットワークの構築などを進めている。
 約60人が聴講する中、トーマスさんは「外国人市民が困った場面」として▽バスで違う目的地に行った▽風邪をひいたのに歯科医院に行った▽引っ越したら前のアパートの光熱費をそのまま払い続けていた――など、県内で実際にあった例を紹介した。日本語の看板や書類が理解できないことに加え、日本と海外との制度や習慣の違いなどが、トラブルや間違いの背景にあるという。
 トーマスさんは「来日したばかりの外国人は、生活習慣も分からないし頼れる人も身近にいない。地域の中で孤立している」と指摘。「日本での生活に慣れている外国人市民が、来日間もない外国人を支えてあげるような仕組みが必要かもしれない。日本人の皆さんも外国人は何に困っているのか学んでほしいし、外国人へ向けた情報発信を積極的にしてほしい」と呼び掛けた。

写真=地域における外国人の受け入れについて講演するアンナ・トーマスさん
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tanko 2014-12-1 16:20
Medical Interpretation Key to Forming an International Research City: Study Meeting at Isawa Hospital

In English http://www.city.oshu.iwate.jp/htm/ilc/english/news.viewer.html?prm=2014120100

 県立胆沢病院(松本登院長)でこのほど、国際リニアコライダー(ILC)に関する勉強会が開かれた。医師や看護師ら約60人が計画の概要や国際都市形成に伴う医療機関としての役割について理解を深めた。医師からは「医療通訳の常駐は可能か」といった質問もあった。
 同病院と奥州市国際交流協会(佐藤剛会長)が主催。ILC実現に向けた県の取り組みが紹介されたほか、高エネルギー加速器研究機構(KEK)の横谷馨名誉教授がILC計画の概要について解説した。
 県の取り組みについては、県科学ILC推進室の担当者が「ILC庁内ワーキンググループ」に設けられた医療分科会での協議状況を説明した。
 同分科会が県内医療機関に実施したアンケートによると、54%の施設が「医療通訳が必要」と回答。また、外国人の受け入れが可能であっても「事務職員や会計担当が英語などを話せない可能性がある」という声もあった。
 医療通訳は、医療処置を必要とする外国人来訪者や外国人市民と、医師など医療機関側との間に入りコミュニケーション支援を担う。語学力だけでなく、国内外の医療・保険制度や風習、文化など多様な専門知識が必要となる。
 現状では外国人市民の数自体が少ないことに加え、既に日本語をマスターし生活している人、日本人家族のサポートを受けている人もいるため、医療通訳が活躍する場面は限られている。しかしILCが実現すれば、地域の国際化が進み、医療通訳を担う人材の育成・確保は重要になってくるという。
 出席した医師からは「病院に医療通訳を常駐させるような計画は県にあるか」「現状でも救急医療体制はどこの病院も大変。マンパワーを増やしてほしい」などの質問や要望があった。
 KEKの横谷名誉教授はILC計画の概要を解説しながら「研究者のほか、その家族も海外から来るので、彼らの暮らしを支える学校や病院が必要になるだろう」と話した。

写真=医師や看護師らにILC計画の概要を説明する横谷馨名誉教授(県立胆沢病院)
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tanko 2014-11-28 9:40
Next Iwate Prefectural University President to be Atsuto Suzuki (KEK General Director)
In English http://www.city.oshu.iwate.jp/htm/ilc/english/news.viewer.html?prm=2014112800

 公立大学法人岩手県立大学は27日、来春で任期満了となる中村慶久学長(74)の後任として、大学共同利用機関法人・高エネルギー加速器研究機構(KEK、茨城県つくば市)機構長の鈴木厚人氏(68)を選考したと発表した。任期は来年4月から4年間。鈴木氏は高エネルギー物理学会のリーダー的存在で、国際リニアコライダー(ILC)計画推進にも深く携わっている。同大学の教育や研究の充実にとどまらず、本県のILC誘致活動を進める上でも心強い存在になりそうだ。
 次期学長は、今月18日に開いた同大学学長選考会議(議長・斎藤俊明副学長)で選考した。同大学によると、選考の過程では、鈴木氏を含め3人の推薦があり、書面や面接などで審査。教育や研究に関する優れた実績や人材育成に対する使命感、震災復興支援に取り組む意欲などの観点から鈴木氏を選んだという。
 鈴木氏は新潟市出身。東北大大学院理学研究科博士課程を修了後、東京大助教授、東北大教授、東北大副学長などを経て2006(平成18)年からKEK機構長を務めている。ILC計画の推進にも力を注ぎ、今年2月にはKEK内部に「ILC推進準備室」を設置。鈴木氏が室長を兼務し、計画の具体化に向けた作業態勢を整えた。
 産学官民に対するILC計画の理解普及活動も積極的にこなし、8月には奥州市文化会館(Zホール)で講演。ILCの科学的、社会的な意義について解説した。
 昨年のILC国内候補地一本化直後にKEKを訪問し、鈴木氏と対談した奥州市の小沢昌記市長は今回の決定について「素粒子物理学の第一人者である鈴木先生が、県立大学学長に就任されることは大変ありがたいこと。ILC誘致の原動力になることを願っている」とコメントした。
(児玉直人)

写真=鈴木厚人氏

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