岩手県奥州市・金ケ崎町をエリアとした地域新聞社による国際リニアコライダー(ILC)関連記事を掲載。 奥州市東部の北上山地は、現時点における世界唯一のILC候補地に選定されました。当サイトにはILCをはじめ、理系分野やILCに関連性のある地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)についての記事を随時アップします。
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tanko 2013-3-23 9:49
 奥州市が進めていた市総合計画後期計画(概要版)の電子書籍が完成し、14日から市ホームページ(HP)での公開を始めた。高エネルギー加速器研究機構(KEK)から提供を受けた、国際リニアコライダー(ILC)の動画も掲載する。
 電子書籍は文字や写真、図に加え、音声や動画なども加えることができるのが特徴。総合計画の電子書籍はパソコンやスマートフォン、タブレット型端末にそれぞれ対応した画面が表示される。
 26ページで構成。行政の専門用語をクリックすると、解説ページが見られるようになっている。ILCの動画は、県HPに掲載されている動画のリニューアル版で、映像時間は約2分間。
 市は、スマートフォンなどの端末を使う割合が比較的高い若い世代に、まちづくりに関心を寄せてもらうことも視野に入れ電子書籍化を進めた。
 小沢昌記市長は「市が進む方向が示されている総合計画を理解してもらうために非常に便利なもの。積極的にまちづくりに参加してもらう、一つのきっかけにしたい」と話す。
写真=14日から奥州市ホームページで公開されている総合計画後期計画の電子書籍
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tanko 2013-3-23 9:45
 国際リニアコライダー(ILC)国内候補地一本化に向け、誘致活動の中心を担う岩手・宮城両県の協力体制を構築する動きが活発化。14日には岩手、宮城両県の担当者レベル連携組織「岩手・宮城ILC推進部会」が初会合を開いたほか、岩手県議会ILC東北誘致議連(会長・佐々木博議長)が宮城県議会(中村功議長)などを訪れ、誘致活動に取り組むことの協力を要請した。

 東北へのILC誘致は、建設候補地の北上山地がある岩手県と、東北の経済中心地で素粒子研究拠点の一つである東北大がある宮城県の2県、さらに両県の地元自治体や経済団体などが中心となり推進してきた。
 岩手・宮城両県は2006年度に「連携調整会議」を設置した経緯がある。両県の行政施策全般にかかわる連携の在り方を協議してきたが、その部会組織として同推進部会を立ち上げた。
 宮城県庁で開かれた同推進部会の初会合には、本県から大平尚首席ILC推進監(県南広域振興局副局長)らが出席。「ILC立地評価会議」が進める候補地評価作業への対応などについて協議した。
 同評価会議は北上山地と北九州・脊振山地とでの岩盤の状況やインフラなどの評価作業を実施するグループ。活断層や研究に支障を与える地上施設の有無など、評価項目は多岐にわたり、ILC建設にふさわしい環境かどうかを科学的条件に基づいて評価するという。
 このほか初会合では、ILCを巡る直近の動向についても情報交換した。
 一方、13日に発足したばかりの岩手県議会の誘致議連も14日、仙台市内で活動への協力要請活動を展開。同議連会長の佐々木議長が、宮城県議会などを訪問した。
 同行した岩手県議会事務局の担当者によると、佐々木議長は「候補地一本化までは短期決戦となる。できれば東北ブロックの議長会クラスまで誘致活動のステージを広げ、国等への要請活動をしたい」と協力を要請。応対した宮城県議会の中村議長は「もちろん、一緒にやっていくべきだと思っている。今月末に(宮城県の)村井嘉浩知事と上京して誘致要請をするが、東北全体で声を上げていこう」と共同歩調で進める意向を示したという。
 同議連は宮城県だけでなく周辺各県にも誘致活動への協力を要請し「オール東北」の立場で、国等へ働き掛ける。
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tanko 2013-3-22 19:40
 空想科学や未来の乗り物などを数多く描いたイラストレーター小松崎茂氏(1915〜2001)。誰も見たことがない空想の世界、未来の姿を目に見える形にした。少年雑誌やプラモデルの箱絵などに使われ、高度経済成長期の子供たちをくぎ付けにさせた。
 小松崎氏のイラストと同様のわくわく感をかきたてられるのが、ILC関連のパンフレットに描かれたコンピューターグラフィックス(CG)。その画像の多くには、片隅に小さく「(C)Rey.Hori/KEK」と書かれている。
 KEKはILC計画を推進している高エネルギー加速器研究機構のことだが、Rey.Hori(レイ・ホリ)は一連のCGを手掛けた堀内営(まもる)さん(50)のビジネスネームだ。
 大阪府出身。鳥取大学工学部生産機械工学科を卒業後、富士通に入社。業務用プリンターの設計開発に従事する傍ら、プライベートでCG制作を趣味としていた。
 1997年、富士通を退社しフリーのCG作家として活動を始める中、KEKのILC担当者が堀内さんのホームページを発見。ILCの広報用パンフレットのイラスト制作を依頼した。
 「加速器という装置があるのは知っていたが、ILCとは何物なのか、まったく知らなかった」(堀内さん)
 自宅がある川崎市から茨城県つくば市のKEKに出向き、研究者から装置の概要を聞きながら作業を進める。サラリーマン時代に機械設計に携わっていたとはいえ、全長30kmという規模の装置は未経験。全体像をすぐに把握しきれなかった。
 KEKが最近作製したパンフレットの表紙には、加速器トンネル内に立ち入った時の視線を再現したCGが印刷された。片側だけで15kmもある直線状の加速器トンネル。だが、この画像で堀内さんが描いた世界は、わずか900mにすぎない。
 「これまでは外側から眺める絵だけだった。スケールを実感してもらおうと試作したものが採用された」。ILCがどれだけの規模の施設なのかひと目で実感できる。
 CG制作という仕事を通じ、ILCが目指すものの意義をかみしめる。「何度も仕事をこなしているうちに、『えらい規模の話だなあ』と感じるようになった。ILCのようにパブリックな目的で使われる装置だと余計に『もっといい絵にしたい』と感じてくる」
 残念に思うのは、ILCのような最先端の研究が一般市民に広く知られていないことだという。
 「KEKに向かう途中タクシーの運転手が『ここって何やっているの?』と尋ねてきた」。学術研究都市を掲げるつくば市で、研究機関と地元の一般住民との間に心理的な距離を感じた堀内さん。私たちの身の回りにあふれる生活必需品も、元をたどれば科学研究と技術開発の地道な努力の積み重ねの上にあるものだが「科学研究は日常生活に縁遠い存在」と思う人は少なくない。ILC誘致を推進している東北地方でも、地域間の熱意に温度差があり、人々の関心度にも開きがある。
 「こうした取り組みはもっとPRすべきだ。その手助けに、私のCGが少しでも足しになればと思う。『加速器を書かせるならRey.Horiに頼め』と世界の研究者から指名されるよう、今後も頑張っていきたい」と気合を込める。

写真=加速器トンネル内からの眺めを再現したCGを手にするRey.Horiこと、堀内営さん(東京・銀座で)

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tanko 2013-3-14 10:40
 北上山地が有力候補地とされる国際リニアコライダー(ILC)の誘致を目指す民間組織「いわてILC加速器科学推進会議」(亀卦川富夫代表幹事)は13日、昨年から内容を検討してきた中高生向けのILC解説読本の素案をまとめた。4月中に完成し、市内の中高生らに配布する。

 青少年のILCに対する関心を高め、誘致に向けた地元の機運を高めようと、同会議は昨年6月から解説読本の作成を開始。専門家や行政関係者らも交え、編集作業を進めてきた。
 13日までに完成した試作本はA4判の見開きで、30ページ余り。ILCの全体像や経済への波及効果などを分かりやすく説明した。巻末の付録には素粒子物理の解説資料も加え、生徒たちの好奇心に応えられるよう工夫した。
 同日、水沢区の奥州宇宙遊学館で行われた最終打ち合わせには、亀卦川代表や県の細越健志ILC特命課長、県南広域振興局と市の担当者ら計10人が出席。試作本をめぐり意見交換し、書名の「ILCを岩手に」を「ILCを東北に」に変更することを決めたほか、専門的な文言も数カ所見直した。
 同日話し合われた改善点を試作本に反映し、原本は3月中にも完成する見通し。中高生だけでなく、一般向けへの販売も検討している。予算や配布方法の詳細は今後、協議する。
 亀卦川代表は「次代を担う子どもたちが郷土に夢を持てるような読本にしたい」と意欲的に話した。

写真=ILC解説読本の素案をまとめた「いわてILC加速器科学推進会議」の関係者
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tanko 2013-3-14 10:30
 県議会国際リニアコライダー(ILC)東北誘致議員連盟が13日、発足した。県が北上山地に誘致を目指すILCの実現に向けて全議員が参加。会長に佐々木博議長を選んだ。今夏の国内候補地一本化に向けて国や政党、東北各県などに働き掛ける。震災復興の原動力として素粒子物理学の一大研究機関を県内に誘致することを決めた。

 同日、県議会で設立総会が開かれた。発起人代表の佐々木議長は「県議会は2011年11月、新産業創出調査特別委員会を設置し、ILCについて精力的に調査研究してきた。昨年7月に東北への誘致に向けて県議会から国に対し、意見書を提出した。今年7月ごろに決まる国内候補地一本化を前に今月6日の本会議で東北への誘致を国が正式に決定すること、誘致実現に向けた活動を強力に推進することを決議した」とあいさつした。
 来賓の千葉茂樹副知事は「国内候補地の東北誘致はまさに正念場。県は研究者グループで組織されるILC立地評価会議で行う地質などの科学的評価、研究者の居住環境に高い評価が得られるよう、現地調査とまちづくりのグランドデザインに取り組む」と祝辞を述べた。
 総会では新年度事業を決め、4月には宮城県など東北5県と文科省、政党、国会議連などに協力要請する。
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tanko 2013-3-10 5:50
 国際リニアコライダー(ILC)シンポジウムINおうしゅう(奥州市、奥州市ILC推進連絡協議会主催)は9日、江刺区の江刺体育文化会館(ささらホール)で開かれた。同区東部の北上山地が有力候補地となっているILCの建設意義や、設置による地元への波及効果などについてあらためて理解を深め、建設実現へ向け思いを一つにした。パネルディスカッション(意見交換)では次代を担う高校生から、市民周知が不足していることや自然環境に配慮した対応を求める声が上がった。

 市民のILC誘致意欲を高める狙いで開催。一般市民や関係機関・団体など約500人が会場を埋め、関心の高さをうかがわせた。
 「ILCで、こんな奥州市を創りたい!」をテーマに掲げたパネルディスカッションでは、▽大平尚・県首席ILC推進監▽県立水沢高校2年軍司啓宏君▽千田ゆきえ・蠕蘚沈彩工業取締役▽佐藤剛・市国際交流協会長▽小沢昌記市長――の5人が、それぞれの立場からILC設置への期待や今後の展望などについて意見を交わした。
 軍司君は「ILC建設が決まれば市に多くの研究関連施設ができることになり、都市としての発展も期待される。誘致を機に、今まで以上に科学が盛んな都市へと発展させていきたい」と語る。
 一方、市全体として地域での盛り上げの足りなさを指摘。科学への興味関心をかきたてる環境づくりに向け、親子で参加できる科学教室の開催や、自身が物理学に興味を深めるきっかけにもなった「科学体験研修」のさらなる充実、高校生から小学生への出前授業の積極開催など、具体的な例を挙げた。また「都市化によって、今ある自然がなくなるのはよくない。もしILC建設が決まったら、緑を生かした都市づくりをお願いしたい」と要望した。
 諸外国からの研究者、技術者の定住を想定し、佐藤会長は「1000人単位の外国人登録が必要となり、日本人だけの行政職員では対応が難しい。正規職員として多言語を使いこなす人材を採用することが必要」と主張。多様化する文化にとどまらず、医療や教育環境の整備の必要性にも触れ「基礎科学特区のようなものを設置し、諸課題をカバーすればいい」とした。
 千田さんは「ILCの加速器を加工できる会社は岩手、東北にもたくさんあるはず。それら企業の技術力を結集してILCができれば、素晴らしい」と夢を広げた。
 シンポジウムでは、ILC国際共同設計チームアジア地区ディレクターで、高エネルギー加速器研究機構(KEK)の横谷馨名誉教授による基調講演も行われた。市民から寄せられた誘致の実現性の質問に対し「アメリカは数年前から財政危機となり足踏み状態。ヨーロッパ最有力のCERN(スイス)は2030年ごろまで大型円形加速器による研究スケジュールが詰まっており、それが完了するまでは何もできないと言っている。できるとすれば日本しかないという状況だ」と述べた。

写真=ILCの北上山地建設へ向け希望や展望を語り合うパネリスト
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tanko 2013-3-8 20:50
国際リニアコライダー(ILC)推進事業が、7日の市議会3月定例会予算審査特別委員会に取り上げられた。北上山地と脊振山地(福岡、佐賀両県)の国内候補地2カ所から一本化される今年7月に向け、小沢昌記市長は東北誘致実現への意気込みを語った。

 佐藤郁夫氏(市民クラブ)は、今夏に向けて「今が正念場だ」とし、市当局の積極的な取り組みを求めた。
 小沢市長は、県ILC推進協議会が4月10日から予定するスイスの欧州原子核研究機構(CERN)の視察に参加すると報告。視察団が、現地のILC担当者らにプレゼンテーションする計画があることを説明した。
 ILCに対する現段階の市の姿勢として小沢市長は、県や一関市などと「連携してやっていくもの。どこかが突出し、誘致を目指す東北の中で不協和音があるのかということになれば本末転倒だ」と話した。
 小沢市長は東北誘致の実現に備え、市としての計画作りが進んでいると説明。「県に対し、われわれは要求があれば何でも対応するとしっかり伝えている」と述べた。
 新年度当初予算に計上したILC推進事業経費は約390万円だが、「必要な時は事業実行できる予算措置をしっかりやる」とした。
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tanko 2013-3-5 14:50
 北上山地への建設が期待される国際リニアコライダー(ILC)について、誘致活動を進める東北ILC推進協議会(代表・里見進東北大学総長、高橋宏明東北経済連合会長)などは、山形県など日本海側や東日本大震災の津波で被災した太平洋沿岸地域でのILC計画の周知に力を注ぐ。ILCを建設する際には産学機関の力を結集する必要が出てくるが、現時点では岩手、宮城両県以外での認知度は低く、同協議会など関係機関は周知不足や温度差の解消に努める。

 ILCの東北誘致をめぐる動きは10年以上も前からあったが、政府が国内誘致を正式表明していないことや、過激な誘致合戦への発展を懸念し、研究者や一部行政担当職員など水面下でのやりとりが続けられていた。
 一般市民にも知られ始めたのが2009(平成21)年。有識者を招いた講演会が徐々に開かれたが、建設候補地付近の奥州市や一関市、県庁所在地の盛岡、仙台両市での開催が目立っていた。
 今夏をめどに国内候補地の一本化が図られることもあり、最近はマスコミなどを通じ「ILC」の名を聞く頻度は増えている。しかし、東北ILC協議会事務局を務める東北経済連合会(東経連)産業経済グループの有原常裕部長は「岩手や宮城以外では、知名度は依然高くない」と話す。
 同協議会は13日、山形市で初めてILC講演会を開催。ILC計画推進のキーパーソンでもある、東京大学の山下了准教授らを招き、産業発展の可能性を中心に話題提供し、誘致機運を高める。
 ILC講演会が数多く開かれてきた岩手、宮城両県においても普及状況や住民の関心度合いに開きがある。「復興の象徴」を標ぼうするILCだが、沿岸被災地や県北での講演会などはほとんど開かれたことがない。
 県政策推進室の細越健志特命課長(ILC担当)は「震災直後は、目前の復旧・復興が最優先であり、ILCの話題はなかなか出しにくかった」と説明。その上で「現在は、ILCの話題を提供しても特に抵抗はないという雰囲気のようだ。3月下旬に沿岸部のほか、県北でも普及活動が計画されている」と話し、全県的な周知や機運醸成に向け一層力を注ぐ考えだ。

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tanko 2013-3-3 19:20
 前世代からの遺伝情報にわずかの経験を加え、次世代にDNAをリレーして生命は終わる。まさに、肉体はちりとなり、無辺の空に散らばる
 ▼生命の起源や最初の出現方法はまったく不明だ。地球が生まれて約5億年後、現在同様の温度の海が存在したと考えられている。塩類を溶解した海水で、生命は海の中で誕生したのだろうか。それが自ら文明を創造し、自ら破壊する人になった。そして科学を論じている
 ▼分子生物学は進歩したが、DNAの「意味」の解明は難しい。20年以上前から、量子論が急速に進み、素粒子から原子核まで、物質の基本粒子の知識を得て、宇宙の膨張による物質変化の議論も深化した。物質に質量を与えたヒッグス粒子の存在も間もなく確立するだろう。「ILC」の実験によって、生物誕生の謎は解明できるのか
 ▼生命の原子構造は素粒子論で理解される。物理と科学、生物学の境界はなくなりつつある。分子生物学はDNA構造から出発し、生命起源の問題に迫る。遺伝情報を増殖する生物は必然的に進化過程をたどるが「偶然の支配」では「方向性の変化」が出てくるという
 ▼約500万年前、極度に中枢神経が発達した、サルと人間の共通の祖先的な生物が出現した。ところが、両種の進化は異なった。なぜかは不明で、まさに偶然の支配からだろうか。それとも別の理由からか。人間のような霊長類の場合、中枢神経系は行動の制御以外に「文化」を生んだが、なぜなのか、その説明はつかない
 ▼あらゆる生物はDNAの遺伝情報に支配される。文化を持つ人間は、ある意味で生物の範囲を逸脱していると指摘する学者もいる。生物としての「ヒト」に対し、文化を持ち、持続する「人」の関連はどうなっているのだろう。「ILC」によって、宇宙の始まりに迫り、素粒子など、物質の秘密が理解されるようになれば、人の存在への訴求はさらに深くなるのだろうか?(風)
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tanko 2013-3-1 19:10
 前沢区古城地区センター(小野寺孝喜センター長)主催の「国際リニアコライダー(ILC)講演会」はこのほど、同センター講堂で開かれた。奥州宇宙遊学館サイエンスコンダクターの小野寺喜美男さん=同区古城出身=が講師となり、ILCの概要や学術的意義、東北への誘致がもたらす効果などについて解説した。
 今夏にもILCの国内候補地が一本化されることを受け、地元から誘致機運の盛り上げを図ろうと企画。地域住民ら約20人が足を運んだ。
 小野寺さんは冒頭、胆江地方や国内各地で活発化している北上山地へのILC誘致活動の動向を、新聞報道などを例に紹介。その後、ILC建設地の条件や素粒子、電子といった関連用語、ILCを構成する加速器の仕組みなどについて分かりやすく解説した。
 ILC建設が東北に決定した場合の学術的、経済的効果にも触れ「世界最先端の科学技術の拠点。各国から研究者らが居住し、地域と世界の交流が深まる。また医療やIT、バイオ、環境など幅広い分野の関連産業も創出され、東北の産業における技術革新にもつながる」と強調。
 建設から運用までの30年間で約4.3兆円にも及ぶ経済波及効果があることも指摘し「東北に建設が決まれば、震災からの復興と再生の原動力になる」などと期待を寄せた。
 参加者らは時に熱心に質問を投げ掛けながら、ILCに対する関心と理解を深めていた。

写真=北上山地へのILC誘致の意義などに理解を深めた「ILC講演会」

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