人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

誘致へ“一枚岩”示す 町村議長会と市議会議長会が中央省庁に合同要望

投稿者 : 
tanko 2013-5-25 9:00















  県市議会議長会(会長・村田芳三盛岡市議会議長)と県町村議会議長会(会長・田村繁幸一戸町議会議長)は23日、中央省庁に対し北上山地への国際リニアコライダー(ILC)誘致を求める要望活動を展開。県内自治体が一体となって誘致に取り組んでいる姿勢を示した。
 両議長会は本年度、ILC誘致活動を共に実施していくことで合意。今回の要望もその一環で実施された。
 両議長会長のほか、奥州市の渡辺忠議長、金ケ崎町の伊藤雅章議長ら12市4町の議長が参加。文部科学省や内閣府、復興庁のほか地元選出国会議員らの元を訪れ、国家プロジェクトとしての位置付けと、東北誘致に積極的に取り組むよう求めた。
 渡辺議長は「両議長会が同一事案について合同で要望活動するのは初めてではないか。それだけに、岩手がILC誘致に向けまとまっていることを示せた」と成果を強調する。
 渡辺議長によると、文科省で応対した丹羽秀樹政務官は、地元の盛り上がりを歓迎しがら「学者間で候補地一本化の作業を進めているが、それと並行し国の財政支出について内部協議が進んでいる。民間から一定協力を求める声もあり、それらを含め検討している」と述べた。
 内閣府の倉持隆雄政策統括官(科学技術政策・イノベーション担当)は、人材育成に力を入れるよう注文。渡辺議長は「地元も単なる『場所貸し』のような姿勢ではなく、世界中から集まる研究者を支える人材を輩出できるよう、今の小中高生を育てていく必要があるだろう」と話した。
写真=丹羽秀樹文部科学政務官(左から4人目)に要望書を提出する県市議会議長会、町村議長会のメンバー
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