人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

国立天文台水沢のVERA運用「計画通りに予算確保」(文科政務官が考え示す)

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tanko 2020-11-25 9:40

写真=三谷英弘政務官(左から2人目)に署名簿を手渡す、小野優市議(同5人目)ら(VERAサポーターズクラブ提供)

 国立天文台水沢VLBI観測所(本間希樹所長)が運用する天文広域精測望遠鏡(VERA)について、文部科学省の三谷英弘政務官(自民党、衆院神奈川8区)は24日、当初計画にある2022(令和4)年度までは、着実に運用できる予算を確保していく考えを示した。同日、同観測所の研究を支援する民間団体「VERAサポーターズクラブ」(木村隆代表)が集めた1万6548筆の署名提出を受けて明言。2022年度以降についても、「研究者コミュニティーでしっかり意見集約し、検討するよう促したい」とした。
(児玉直人)

 この日は本県から、署名呼び掛け人として名を連ねている小野優・奥州市議のほか、署名活動に協力した花巻ロータリークラブの橋川秀治副会長、螳ど製作所=北上市=の阿部紀子専務が上京。さらに、VERA観測網の一つ「石垣局」がある沖縄県石垣市の八重山青年会議所の上地誠・直前理事長も合流した。
 署名簿の提出には、藤原崇氏(自民、衆院比例東北)、文科省研究開発局の生川浩史局長らも同席。小野市議らは「ブラックホールの撮影成功を機に、天文台への興味関心が、子どもから大人まで高まっている」「この先まだ年使える装置。有効活用してもらいたい」などと訴えた。
 小野市議によると、三谷政務官は予算確保にしっかり取り組み、少なくとも当初運用計画で示された2022年度まで、予算削減しない方向で進めたい意向を示したという。
 署名は、提出直前の集計段階で1万6344筆だったが、さらに200筆余り加わった。
 VERAは水沢、石垣、鹿児島、小笠原諸島父島の4カ所に同一仕様の電波望遠鏡を設置。連動させて同じ天体を高い精度で観測している。近年は東アジア観測網の一翼も担っており、特に日本のVERAの存在は観測精度の面からも重要度が高い。
 国立天文台執行部は昨年12月、観測所予算の大幅削減方針を観測所側に通達。今春、市民にも知られるところとなり、署名や寄付などの形で支援する動きが広がっていた。
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