人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

国立天文台水沢のVERA存続署名、目標超える1.6万筆(24日、文科省へ提出)

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tanko 2020-11-18 9:30
 国立天文台水沢VLBI観測所(本間希樹所長)が運用する天文広域精測望遠鏡(VERA)の運用継続を求める署名が、1万6344筆に達した。目標の1万筆をはるかに上回る成果。知らせを受けた本間所長も驚くほどの数で、多くの人たちが同観測所の研究に期待を寄せていることをうかがわせる。署名活動を展開した「VERAサポーターズクラブ」は、24日に東京の文部科学省を訪れ提出する。
(児玉直人)

 署名運動は、同天文台執行部がVERAの運用終了と、観測所予算を半減する方針を打ち出したのがきっかけで始まった。その後、本年度分の運用予算は確保できたが、研究内容の見直しを余儀なくされた。来年度以降の安定運用の保証はなく、不安が残る状況だ。
 120年余りの歴史があり、近年はブラックホール関連の研究などで大きな実績を上げている同観測所。窮地を何とか救おうと、地元天文ファンによる同クラブが、市民有志らの賛同を得ながら署名を集めていた。
 街頭やインターネットのほか、VERA観測網の一つ「石垣局」がある沖縄県石垣市の高校生たちも現地で署名活動を実施。同観測所と縁がある宮沢賢治(童話作家、花巻市出身)や田中舘愛橘(地球物理学者、二戸市出身)の故郷からも協力があった。
 24日は、署名活動に賛同している小野優・奥州市議らが上京。萩生田光一文科相宛てで署名を提出する。
 同クラブの木村隆代表(49)=金ケ崎町三ケ尻中荒巻=は、「目標を達成できたのが何よりうれしい。水沢だけではなく、石垣にまで賛同の広がりがあった。これを終わりとせず天文台と地域との交流のスタートにしていければ」と話す。
 本間所長は、集まった署名の数に驚きながら「これだけ多くの人たちが、われわれを応援してくれていることを表す数字だ。その大きさに感激しており、署名活動に関わったすべての皆さまにお礼を申し上げたい。皆さんの期待に応えられるよう、これからも研究をさらに頑張っていきたい」と気を引き締めている。
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