人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

満額補正も依然綱渡り(国立天文台水沢 予算カット問題)

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tanko 2020-7-1 7:00
 国立天文台(常田佐久台長)は30日、水沢VLBI観測所(本間希樹所長)からの予算要求に応じ、VERA(天文広域精測望遠鏡)プロジェクトの年度内運用経費などを満額補正した。ただ、来年度以降のプロジェクト継続が確約されたわけではなく、依然予断を許さない状況だ。
 渡部潤一副台長が同日、胆江日日新聞社の電話取材に応じ「観測所の要求通り100%補正した」と答えた。ただ、来年度以降の予算に関しては「新しい研究テーマの有無などを見極めた上での判断。現時点では未定だ」との見解を示した。
 予算大幅カットの動きを巡っては、同観測所の活動を応援する地元の天文愛好家らが文部科学大臣への要望書提出や署名運動を展開。小沢昌記市長も文科省に要望する意向を示している。渡部副台長は「新型コロナウイルスの影響が落ち着くタイミングを見て、常田台長自ら地元説明に伺う予定だ」と話している。
(児玉直人)
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