人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

ILC予算「停止を」(反対派の市民団体、県などに要請書提出)

投稿者 : 
tanko 2020-6-24 10:20
 素粒子実験施設「国際リニアコライダー(ILC)」の誘致に反対する市民団体「ILC誘致を考える会」(千坂げんぽう※、原田徹郎共同代表)は23日、ILC誘致関連予算の執行停止などを求める要請書を達増拓也知事らに提出した。
 要請書の提出は、今月19日の次期欧州素粒子物理戦略公表や、世界各地で新型コロナウイルス感染症による影響が深刻になっている状況を受け実施。達増知事と、同会が活動拠点を置く一関市の勝部修市長宛てに23日付で郵送した。
 同戦略では、日本でILCがタイムリーに実現すれば、欧州の素粒子物理学界は協力するという姿勢が示された。
 しかし、同会は「日本が遅くない時期に独自にお金を出せば協力するというもので、分担金は出せないことを暗示している」との認識。各国の財政難や新型コロナの問題に直面している実態を鑑み「ILC誘致は実現しないことが明白。惰性的に誘致推進費として多くの税金を投入することは無駄遣い」と指摘し、誘致関連予算の執行停止などを要請。喫緊の課題である新型コロナの対策に予算や人員を回すよう求めた。
 同会は萩生田光一文部科学大臣にも、同日付で要請書を郵送。趣旨は達増知事、勝部市長に提出したものとほぼ同じだが、「ILC誘致はない」と宣言するよう求めたという。
 公表された同戦略に対し、推進派の素粒子物理学者や本県の誘致関係者らは「欧州の協力姿勢が明確になった」「建設準備に向けて大きな前進になった」などと好意的に受け止めている。

※…千坂氏の名前の漢字表記は、「げん」が山へんに諺のつくり、「ぽう」は峰
トラックバックpingアドレス http://ilc.tankonews.jp/modules/d3blog/tb.php?947

当ホームページに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての著作権は胆江日日新聞社に帰属します。
〒023-0042 岩手県奥州市水沢柳町8 TEL:0197-24-2244 FAX:0197-24-1281

ページの先頭へ移動