人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

ILCの建設準備段階移行目指し推進チーム設立へ(国内外研究者)

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tanko 2020-2-27 12:10
 北上山地が有力候補地になっている「国際リニアコライダー(ILC)」の実現に向け、国内外の素粒子物理学研究者らは、建設準備段階への移行を図る国際推進チームを設立する見通しだ。茨城県つくば市の高エネルギー加速器研究機構(KEK、山内正則機構長)が中心となり、1年かけて準備段階で行うべき作業の計画を策定する。国際将来加速器委員会(ICFA)は「活動完了時点で日本が準備段階へ進む意思を示し、国際パートナーも同意すれば、準備段階の取り組みを開始できる」としている。
(児玉直人)

 ICFAは日本時間の今月21日から23日まで、米カリフォルニア州で国際会議を開催。文部科学省の増子宏担当審議官が2度目となる政府見解を示したほか、超党派国会議員で結成するリニアコライダー国際研究所建設推進議員連盟(ILC議連)の河村建夫会長(衆院山口3区)も出席し、発言したという。
 ICFAは会議最終日に声明を発表。文科省や河村会長の報告、発言などに基づいてまとめたという。冒頭に「増子氏、河村氏からの報告に力づけられた」と記した上で、(1)日本にILCがタイムリーに建設されることを望む(2)日本、米国、欧州諸国間の政府間での意見交換が行われていることを評価しており歓迎する(3)ILC研究所の設立や日本での建設に先立っては、準備段階が必要(4)準備段階への移行を促進する国際推進チーム設立を奨励する(5)ICFAはILCに関心を持つ研究者や研究所、国に対し準備活動の支援と参加を奨励する――の5項目を掲げた。
 推進チームについては▽KEKが中心となり、リーダーはICFAの支援のもと選出される▽チームは技術、組織、ガバナンス(統治)に関する課題を含むILC建設準備段階の計画を策定する▽準備段階で必要な活動とリソース(資源)を明らかにする▽活動は1年で完了すると見込んでおり、その時点で日本が準備段階へ進むとの意思表示を行い、国際パートナーも同意すれば準備段階の開始が可能になる――との方向性も示した。
 ICFAによる声明の原文と日本語訳は、KEKホームページで閲覧できる。
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