人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

東京五輪・聖火リレー奥州は天文台からスタート(ランナーに本間所長も)

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tanko 2019-12-18 15:10
 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は17日、来年3月から開始する、東京五輪聖火リレーのルートや一部ランナーを公表した。胆江2市町を含む県南地域では同6月19日に実施。奥州市内は国立天文台水沢VLBI観測所の20メートル電波望遠鏡前をスタート、水沢大手町の後藤新平記念館(後藤伯記念公民館)まで聖火をつなげる。その後、金ケ崎町では森山総合公園陸上競技場内と、トヨタ自動車東日本岩手工場駐車場の2カ所で実施する。同日は自治体が推薦・公募したランナーの内定者名も一部公表。人類初のブラックホール撮影に貢献した同観測所長の本間希樹さん(48)らが名を連ねた。

 来年3月26日から始まる国内聖火リレーは、福島県楢葉町のトレーニング施設「Jヴィレッジ」を皮切りに、全国858市区町村を巡る。基本的に各自治体の名所や公共施設、スポンサー企業の関連施設などを発着する数キロから数百メートルの区間で実施。自治体内でのリレーが終わったら、次の自治体のスタート地点までは車で聖火を移送する。
 本県のリレーは6月17日に雫石町立雫石中学校から始まる。沿岸部では三陸鉄道車両で聖火をリレーする特殊な方法も予定されている。
 県南部は同19日に一関市から開始。奥州市は平泉町に次ぐ同日3番目の実施となる。天文台の電波望遠鏡前をスタートし、「天文台通り」から「大手通り」を経て、後藤新平記念館(後藤伯記念公民館)がゴールとなる。
 奥州市でのリレーを終えた後、金ケ崎町西根森山の森山総合公園陸上競技場へ運ばれ、トラックを1周した後、競技場の外でリレーを終える。その後は、トヨタ東岩手工場構内へ運ばれ、工場敷地内の駐車場でリレーを行う。
 聖火リレーは基本的に各自治体1区間での実施だが、同工場は自治体コースとは別枠で設けられている。町担当者は「一つの会場に多くの人を集めリレーを楽しんでもらうため、(森山総合公園の)陸上競技場をルートとした。隣接するトヨタ自動車東日本岩手工場でもリレーが行われることから、連携し一体となって盛り上げたい」と話している。
 金ケ崎でのリレー後は北上市へと引き継がれ、同日中に盛岡市の盛岡八幡宮境内に到着し、本県分のリレーは終了。翌20日は宮城県気仙沼市で再開する。
 ランナーの内定者も一部公表された。今回公表したのは、各都道府県の聖火リレー準備委員会が公募を受け付けた「公募ランナー」と、その土地ゆかりの著名人などを自治体などがピックアップした「PRランナー」。組織委に推薦し内定、公表同意が得られた人のみ。スポンサー企業が公募し推薦するランナーは含まれていない。各ランナーがどの地点を走るかは未定という。
 本県公表分は52人。奥州市からは公募ランナーに大崎ミオさん(89)、PRランナーには本間さんが内定した。大崎さんは今回公表された本県ランナーの中では最高齢だ。組織委では現在もランナーを選定中で、金ケ崎町などは後日公表される見通しという。
 本県を走行する主な著名人は、小林陵侑さん(スキージャンプ選手)、苫米地美智子さん(カーリング選手)、のんさん(女優)、高田延彦さん(元プロレスラー)、武田早雲さん(書道家)、岩渕麗楽さん(スノーボード選手)、錦木徹也さん(力士)、八重樫東さん(プロボクサー)ら。
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