人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市西部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

一層のコスト削減を(ILC議連・塩谷幹事長)

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tanko 2019-11-2 11:00

国内外の研究者に「さらなるコスト削減」を求めた、ILC議連幹事長の塩谷立氏=仙台国際センター大ホール

 【仙台市=児玉直人】北上山地が有力候補地となっている素粒子実験施設「国際リニアコライダー(ILC)」の誘致実現に関連し、超党派国会議員で組織するILC議連幹事長を務める自民党の塩谷立氏=衆院静岡8区=は1日、仙台市内で講演し、ILC計画を推進する国内外の研究者らに「さらなるコスト削減を実現してほしい」と要請した。日米欧の政府担当者間での議論の場が設けられているなど、日本側の取り組み状況を説明しながら、「ラグビーワールドカップ、来年開催の東京オリンピック・パラリンピックに続く人類への貢献として、未来を切り開くILCの実現に向けて共に頑張ろう」と呼び掛けた。

 塩谷氏は同日まで仙台国際センターで開かれていた、素粒子物理学者らによる国際会議「LCWS(International Workshop on Future Linear Colliders)2019」で、特別講演の形で登壇。会議に出席した国内外の研究者らを前に、直近のILC誘致を巡る国内動向を説明した。
 現在、日本学術会議(山極寿一会長)では、大型科学計画などに関する方針を示す次期「マスタープラン(基本計画)」の策定作業が進められている。大型科学計画の実現にはマスタープランに登載された上で、文部科学省の審議会で優先度を明らかにする「ロードマップ」への位置付けが通常の手順とされている。
 一方、海外に目を向けると、ILC計画への国際協力体制を左右するヨーロッパの次期素粒子物理戦略の策定作業も行われている。塩谷氏は「われわれは、この二つの議論の行方を注視している」と述べた。
 「国際研究機関を世界とともに実現し、リード役を日本が担うというのは、これまでになかったことへの挑戦。立法府と行政府が主体的に取り組む新たなプロセスを作り、試行錯誤しながら進んできた。一度に、とはいかない面もあるが、いよいよ国際舞台での展開が始まっている」と塩谷氏。「政治、立法府の立場から準備予算の措置と建設財源議論に向けた活動をさらに本格化していく」と強調した。
 その上で「ここに参加している研究者の皆さんにお願いしたいのは、さらなるコスト削減の実現。財源確保が大きな課題とされている中、日々目覚ましい技術の革新によって、さらなるコスト削減の研究議論の進展を期待している」と呼び掛けた。
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