人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

ILC受け入れへ新規事業(県南局管内、地域経営推進費に総額1億927万円)

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tanko 2019-6-11 19:10
 岩手県県南広域振興局(平野直局長)と管内8市町に対する2019(令和元)年度当初の地域経営推進費(県・市町村事業)の配分が決定した。県南局が実施する35事業に5849万2000円、管内市町の22事業に3411万6000円、三陸防災復興プロジェクト2019に166万6000円、広域連携事業に1500万円を充て、総額は1億927万4000円。ものづくりと人材育成、観光や食産業、文化、スポーツ振興、農林業など各分野の事業を推進し、課題解決につなげる。
(千葉伸一郎)

 県は、地域特性に応じた行政施策に対し同推進費を設け予算配分。広域振興局が主体となり実施する「県事業」、各振興局管内の市町村が行う「市町村事業」がある。市町村事業のうち、別枠に三陸防災復興プロジェクト2019(6月1日〜8月7日)、広域連携事業を設けている。
 35の県事業は「いわて県民計画(2019〜2028)」地域振興プラン実現に資する事業に重点配分し、新規は17事業。暮らしの分野では「国際リニアコライダー(ILC)受け入れ環境整備事業」378万8000円(医療通訳者養成研修会開催など)、ものづくり・人材育成分野では「県南広域圏産業人材確保・定着・育成等支援事業」489万7000円(学校が行うキャリア教育の支援など)、観光分野では「平泉・南いわて観光交流推進事業」621万6000円(外国人観光客への接客技術向上を目的とする実地研修開催など)といった事業を盛り込んだ。
 管内市町の22事業は、県文化・スポーツ振興戦略推進につなげる事業など、圏域の目指す将来像の実現に結びつく事業に配分。胆江2市町分は883万3000円で、奥州市はカヌー競技推進事業など3事業に639万6000円、金ケ崎町は若者移住・定住促進事業など2事業に243万7000円となった。
 三陸プロジェクトの配分は、遠野市が行うプロジェクト推進や機運醸成のための事業。広域連携事業では、花巻市と遠野市による新たな人の流れを生み出すための事業を昨年度に引き続き採択した。
 県南局配分額は総額1億2815万8000円で、今回決定事業費は1億927万4000円。市町村事業の配分残予算(1888万4000円)について2次募集を実施する。
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