人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

「積極的対応してほしかった」「うれしさ半分、悲しさ半分」(奥州市民、思い複雑)

投稿者 : 
tanko 2019-3-8 11:00
 「日本政府にはもう少しはっきりとした声明を期待していたが、決してILC計画の終わりではない」
 文部科学省が国際リニアコライダー(ILC)誘致について見解を表明したのを受け、国際将来加速器委員会(ICFA)が7日、都内で開いた記者会見。奥州市は会見映像を中継するパブリックビューイング(PV)を市役所本庁1階市民ホールに設け、集まった市民や市職員ら約60人が画面に食い入るように様子を見守った。
 記者会見は英語で行われ、奥州市ILC国際化推進員のトマス・アンナさんが要所を通訳した。
 会見終了後、水沢羽田町の梅田邦光さん(72)は「政府には積極的な対応をしてもらいたかった。地元としては実現してほしい思いは変わらない。できるだけ早く状況が好転してほしい」と願った。
 羽田地区センターの今野俊宏センター長(63)は「うれしさ半分、悲しさ半分。そう簡単に決まる問題ではないが、機が熟せば政府も良い見解を示してくれるはずだ」と期待をにじませた。
 ILCサポート委員会委員長で水沢福原在住のビル・ルイスさん(50)は「ILCは岩手や東北にとって大きな影響力があるのに決まらなかったのは残念。政府には早く意思を決めてほしい。残念な結果ではあるが、今後もILC計画は続いてほしい」と望んだ。

写真=パブリックビューイングが行われたICFAの記者会見を見つめる市民ら
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