人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

ILC候補地首長も反論“参戦” 慎重派団体は賛意の文書(双方、学術会議に)

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tanko 2018-12-1 8:10
 岩手県南と宮城県北の8市町首長は30日、文部科学省から国際リニアコライダー(ILC)に関する審議依頼を受けている日本学術会議(山極寿一会長)に、候補地周辺の誘致に関する取り組みをまとめた連名の意見書を提出した。慎重な見解が示された学術会議の検討委員会の回答案へ事実上反論した素粒子物理学者や経済界の動きに、地元自治体も追従した形だ。
 意見書に名を連ねたのは、奥州市の小沢昌記市長や一関市の勝部修市長ら首長8人。児童生徒や地域住民に対する理解促進に取り組んできたことなどが記されており、「地域住民はILCに理解を深め、その実現を待ち望んでいる」と主張している。同日、勝部市長が代表して東京都港区の同会議を訪れ事務局職員に直接手渡した。
 一方、ILC計画に慎重な姿勢をみせている県内の市民団体8団体は、11月26日付で検討委の回答案に賛意を示す文書を提出した。8団体は自然保護や放射能汚染問題をテーマに活動している組織。「推進側は地域住民の疑問に真剣に向き合わず、経済効果などを誇大宣伝してきた」などと指摘し、「貴委員会の所見案により、県民が抱いていた不安、リスクが明らかにされた」と評価している。
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