人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

ILCの誘致実現願い(奥州市民署名 6万1047筆に)

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tanko 2018-11-30 15:10
 奥州市ILC推進連絡協議会会長の小沢昌記市長は29日、東北ILC推進協議会の高橋宏明代表に、素粒子実験施設・ILC(国際リニアコライダー)実現を願う市民署名6万1047筆を提出した。
 市協議会は今年7月9日から「ILC Supporters(サポーターズ)6万人署名運動」と銘打ち、誘致実現を目指す市民総参加型の取り組みを展開してきた。
 ILCサポーターズとは、ILCの国民理解や周知を図るため、今年4月に映画監督の押井守氏が発起人となり発足した応援組織。市協議会はサポーターズの活動趣旨に賛同し、市人口の約半数に当たる6万人を目標とした署名運動を独自に展開してきた。
 署名簿を市広報と共に全戸配布し協力を求めたほか、各種イベント会場で署名活動を実施。地域ぐるみで集めた地区もあった。市協議会事務局の市総務企画部ILC推進室は、純粋な市民の思いを伝える観点から重複記入はしないよう呼び掛けたという。
 仙台市青葉区の東北推進協事務局があるビルの一室で行われた署名簿の提出には、小沢市長と高橋代表らが出席。小沢市長は、誘致に慎重な姿勢を見せている日本学術会議での検討状況に触れながら「さまざまな議論はあるが、千載一遇のチャンスを逃すわけにはいかない。今回の6万人という数は相当な数。全国からの署名と合わせて、政府にお届けいただきたい」と述べた。
 高橋代表は「ILCはいよいよ最大のヤマ場。大震災からの恒久復興策ともなる、東北としては待望のプロジェクト。頂いた署名簿は、国内のその他の署名と合わせ、近く政府官邸にお届けする。政府の誘致表明に強力な後押しとなるだろう」と力を込めた。

写真=市民らから集めた署名簿を高橋宏明代表(左)に手渡す小沢昌記市長
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