外国人研究者の子弟教育 制度的課題など研究(達増知事らIS視察)
- 投稿者 :
- tanko 2013-4-19 5:30

ILC誘致が実現した場合、周辺地域にはピーク時で研究者と技術者だけでも3000人以上が集まると予想。その中には外国人が数多く含まれると見込まれ、一家そろって滞在することから、研究者らの子どもたちが通う教育施設の整備も重要なポイントになっている。
ISは英語によって授業が進められ、国際的な感覚を養うカリキュラムが充実しているのが特徴。東北には仙台市に1校あるのみだ。
幕張ISの視察には、達増知事のほか、東北経済連の宇部文雄副会長、県商工会議所連合会の谷村邦久副会長、岩手大学教育学部の塚野弘明教授らが参加した。
ポール・ロジャーズ校長らが対応し、学校の特色や子どもたちの様子などを説明。ILC実現の際に、ISの設置は必須とも言われており、達増知事は「必要なことは何でもやる」と前向きな姿勢をみせた。
文部科学省などによると、国内に設置されているISやそれに類する教育施設は、学校教育法に基づく認可を受けているところもあれば、無認可の学校もある。
今回視察した幕張ISは学校教育法上は「小学校」の扱いになっているが、同法第83条に基づく「各種学校」として都道府県知事の認可を受けているISも多いという。この場合、たとえISの中学課程を修了したとしても義務教育を終えたことにならない。
視察に同行した県政策地域部の大平尚首席ILC推進監は「ILC受け入れにISは必要と考えるが、法制度や運営体制、資金などの課題も多い。これから関係者を交え研究を重ねたい」と話している。
写真=幕張ISに通う子どもたちと触れ合う視察メンバー(県提供)