人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

市民団体らの主張に一関市議5人が文書(学術会議の委員長へ)

投稿者 : 
tanko 2018-10-2 10:00
 一関市議会の議員5人は、市内の市民団体や有志市民らが国際リニアコライダー(ILC)誘致に疑問を唱える趣旨の意見書を日本学術会議(山極寿一会長)や同会議のILC計画見直し案に関する検討委員会(家泰弘委員長)に提出したことを受け、家委員長宛てに「市民の意見や考えを代表したものではない」とする内容の文書を提出していたことが1日分かった。文書は参考資料として、同日開かれた同委員会の資料に添付された。
 文書は千葉信吉、金野盛志、千葉大作、岩渕善朗、千葉幸男の5氏連名。「一部住民から意見書が提出されたことについて」の表題で、9月28日付で家委員長宛てに提出された。
 文書には同市内の僧侶・千坂げんぽう(※)氏ら有志と、同市内の住民団体「ILC誘致を考える会」から、同学術会議に意見書が送付されたとする内容に触れ、「市民と議員との懇談会では、ILCの早期実現を待ち望む市民からの熱い声を多数いただいている。そのような中、ごく一部の市民の方々からの意見書提出は、驚きをもって受け止めている。ILC実現は日本が世界をけん引し得るチャンス。今後においても、リスクを含めた課題の理解増進に努めていく」などと記されている。
 同委員会には、ILC推進派、慎重派双方の関係団体などから意見書や文書が届いている。家委員長は「さまざまな立場からの文書が届いている。各委員も目を通し、議論の参考にしている」と述べていた。

※…千坂氏の名前の漢字表記は、山へんに諺のつくりで「げん」、峰で「ぽう」
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