人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

ILC誘致実現へ市民応援の輪(水沢・羽田地区民687人が署名)

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tanko 2018-9-21 17:30
 奥州市水沢の羽田地区振興会(菊池誠会長)は20日、北上山地が有力候補地となっている素粒子実験施設「国際リニアコライダー(ILC)」の誘致実現を願う地区住民687人分の署名を市ILC推進連絡協議会(会長・小沢昌記市長)に提出した。
 同協議会が展開している「ILC Supporters(サポーターズ)6万人署名運動」に呼応した取り組み。サポーターズは今年4月、ILCの国民理解や周知を図るため、映画監督の押井守氏が発起人となり発足した応援組織。サポーターズの活動趣旨に賛同した同協議会は、市民の過半数となる6万人を目標とした署名運動を独自に展開している。
 JR水沢江刺駅が立地し、ILC建設候補地の北上山地にも近い同地区では、ILC関連の講演会開催や誘致を願う看板の設置などが繰り広げられてきた。地区のコミュニティー計画にもILC実現を見据えた文言が入っており、まちづくりの一つとしてILCを位置付けている。
 同振興会は8月上旬、地域内の班長らの協力を得て1071世帯に署名記入用紙を配布。9月中旬までの間に、地域内人口の約2割に当たる687人分の署名が集まった。人数に含まれていないが、同協議会事務局である市ILC推進室にメールやファクスで提出した住民もいたという。
 菊池会長から署名簿を受け取った小沢市長は、「振興会挙げての署名運動に感謝申し上げたい。日本にとって前例のない国際研究機関の誘致であるがゆえ、有識者の間でも慎重な姿勢にならざるを得ない部分もあるが、市にとってはILCは千載一遇の好機と捉えている。皆さんから寄せられた熱意をばねに前に進む努力をしたい」と話した。
 市ILC推進室によると、現時点で約3万人分の署名が寄せられている。11月ごろをめどに東北ILC推進協を通じて、政府関係機関へ提出するという。

写真=小沢昌記市長(右)に署名簿を提出する羽田地区振興会の菊池誠会長(右から2人目)
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