人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

河村・議連会長ら地元の結束 高く評価 (ILC候補地周辺7市町議会要望)

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tanko 2018-7-26 10:10
 素粒子実験施設・国際リニアコライダー(ILC)の有力建設候補地周辺の7市町議会の関係者は25日、超党派国会議員で組織する「リニアコライダー国際研究所建設推進議員連盟」の河村建夫会長(衆院・山口3区)や文部科学省研究振興局の磯谷桂介局長らと都内で相次いで面談し、北上山地への誘致実現を要望した。7市町議会による初の連名要望を、河村会長や磯谷局長は高く評価。「地元の皆さんの協力を得ながら前に進めたい」などと述べた。


 要望に参加したのは胆江(奥州市、金ケ崎町)、両磐(一関市、平泉町)、気仙(大船渡市、陸前高田市、住田町)の3地区の議会関係者。奥州市ILC推進室の瀬川達雄室長も同行した。
 要望書は、国会や担当省庁による尽力でILCを実現するよう求める内容。年内までに日本政府の何らかの意思表示が必要とされる正念場を迎えていることから、候補地周辺の地元の熱意を伝え、国の動きを後押しする狙いがある。要望書は7市町議会の議長名のほか、奥州市議会ILC誘致推進議連と気仙地区議会ILC誘致推進議連の会長名も加えた9団体連名での提出となった。
 要望に参加した奥州議連の渡辺忠会長によると、7市町議会が結束した行動が「大きく評価された」という。
 磯谷局長との面談では、奥州議連が取り組んでいる中学生によるILCのPR看板の写真を見せたところ、「子どもたちの思いや取り組みが台無しにならないようにしなくてはいけない。一つ一つの課題は大きいが、国会の議連と動きを合わせ、丁寧に解決しながら前へ進めたい。決まるまで一緒に頑張っていこう」と激励されたという。
 河村会長は「奥州市議会だけの要望かと思ったら周辺の議会もだと聞いて驚いた。周辺地域の皆さんの協力がないと前には進めない。12月をめどにという意識の中、文科省と歩調を合わせて対応していく時期にある。日本に判断を委ねられている状態なので、皆さんの行動を励みにやっていきたい」と述べたという。
 渡辺会長は、前回2016(平成28)年5月に奥州議連単独で要望活動したときよりも「前進しているような印象を受けた」と話した。

写真=国会ILC議連の河村建夫会長(左から4人目)に誘致実現を求めた7市町議会の関係者ら(提供)
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