人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

タトゥー (コラム・時針(じしん)より)

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tanko 2018-7-5 13:50
 サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会のテレビ観戦をしていて気になるのは、選手の腕などに見られる大ぶりなタトゥー(入れ墨)である。外国では、大リーグやプロバスケットボールリーグなどのスポーツ選手、芸能人などタトゥーをしている人は少なくない。日本でも、東京ヤクルトスワローズのバレンティン選手などが知られる ▼タトゥーは、何もプロのアスリートや芸能人だけではない。日本を訪れる一般の外国人観光客のなかにもしている人が珍しくない。日本でも若い世代を中心にファッション感覚などで施す人が増えているという ▼日本では、暴力団関係者など反社会的勢力の一種のステータスといった印象があり、入浴施設やプール、海水浴場などで入場を制限してきた経緯がある。ただし、現在、入れ墨そのものに対する法的規制はない(暴力団対策法では指定暴力員による未成年への強要などを禁止) ▼これまでに何度か日帰り入浴施設で、入れ墨をした外国人や日本人に出会ったことがある。外国人はともかく、日本人は体の一部にだけファッション的に施した人もあれば、任侠(にんきょう)映画を思わせるような本格的な入れ墨をしている人も。後者の男性と浴槽に入っているときには、身が縮んだ ▼施設管理者の指示に従わなかった場合、建造物侵入罪や不退去罪に該当するが、いざ暴力団関係者とおぼしき人に面と向かって注意できる人はそうはいないだろう。タトゥーに対する一般の見方が変わるなか、施設側でもシールを貼って隠せば入場を許可したり、制限を撤廃したりと従来の規則を見直す傾向にある ▼入れ墨は、日本においても伝統的な手彫りから、痛みの少ない機械彫りが主流になっているという。どちらにしても「彫る」には医師免許が必要である。入れ墨の歴史や文化論、彫り込んでいる人たちのポリシーはさておき、個人的にはどうしても違和感がある。
(史)
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