人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

研究成果 英語で堂々 生形君ら3人、最優秀賞(SSHの水沢高)

投稿者 : 
tanko 2018-5-11 10:10
 岩手県立水沢高校(立花起一校長)理数科3年生の課題研究英語発表会は10日、水沢佐倉河の市文化会館(Zホール)で開かれた。これまで取り組んできた研究内容をまとめ、英語で発表。最優秀賞には生形優太君、佐藤ミコトさん、千葉倫暉君の「光と種子発芽に関する研究」が選ばれた。
 文部科学省指定スーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業の一環。3年生28人が9グループに分かれ、昨年4月から研究を重ねてきた成果を披露した。2年生約240人が聴講し、今後の参考にした。
 生形君ら3人は、レタス種子の発芽における光質と光量子束密度の影響を調べた。「先輩方が続けてきた研究だったので、自分たちも新たな発見がないと、これまでの研究に紛れてしまう。私たちの手で見いだしたことが、今回認められたという思いだ」と千葉君。生形君は「データが一つでも欠けると使えなくなってしまう。誤差が小さくなるよう、実験の手順の中で神経を使った」と振り返る。
 3人は、8月に神戸で開かれるSSH校の代表が集まる発表会に水沢高代表として出場する。佐藤さんは「さらに考察をしっかりまとめ、準備をしていきたい」と意欲をみせた。
 発表会の中で、市ILC国際化推進員のトマス・アンナさんの英語講演もあった。自身の経験を織り交ぜながら、男女関係なく興味があることに挑戦し、英語圏で生活してこそ英語が身に付くと語り掛けた。

写真=最優秀賞に輝いた佐藤ミコトさん、千葉倫暉君、生形優太君(右から)
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