人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

企業誘致、自動車・半導体関連重点に ILC関係も情報収集(江刺工業団地推進委)

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tanko 2018-5-15 9:50
 江刺工業団地企業誘致推進委員会(会長・小沢昌記市長)は14日、ホテルニュー江刺新館イーズで本年度総会を開き、自動車関連や半導体関連企業を誘致の重点分野とすることを含む事業計画を決めた。国際リニアコライダー(ILC)誘致実現に備え、加速器関連産業などの誘致に向けた情報収集や関連産業への立地企業参入に関わる情報提供にも取り組む。完売を目指す江刺フロンティアパーク=江刺岩谷堂=は残り6区画4.9ha(分譲率77.5%)まで分譲が進んでおり、企業訪問や情報発信などを積極展開する方針。

 推進委は、市や県、中小企業基盤整備機構、金融機関や奥州商工会議所などで構成。江刺中核工業団地(完売)と同パークへの企業立地の促進を目的に連携し各種事業を実施している。
 昨年度の新規立地は1件で、立地企業の区画買い増しが2件7区画。市内ではほかに、前沢・本杉工業団地に1件の新規立地があった。
 市内9工業団地のうち、現在分譲しているのは同パークのみ。新たな工業団地の造成は今後の検討課題となっており、小沢市長は「造成を考えなければならない状況にあるが、一方で人口減少に伴う人材不足がある」と人員確保面なども考慮する必要性を指摘した。
 事業計画によると、企業誘致促進に関わり、関係機関の連携による企業訪問を実施。東北で集積が進む自動車関連、半導体関連企業へのアプローチを積極的に行うとともに、立地企業に対するきめ細かいフォローアップや事業拡大の支援をさらに充実させる。
 昨年度の市内企業への訪問・情報収集は延べ494件、県内企業への訪問は延べ5件、県外企業・団体への訪問は延べ54件だった。
 各種イベントでの情報発信も計画し、東京や名古屋を会場とする県主催イベントに参加するほか、市主催の「おうしゅう首都圏産業交流会」(会場・東京都)を本年度も開く。
 今月21日には新規事業として、市内ものづくり企業間の交流や産学官連携の推進を図る「おうしゅう地域産業交流会」を水沢で開催する。
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