人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

昨年の県政提言数 ILCが3位(1位は職員への苦情)

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tanko 2018-3-29 10:00
 岩手県広聴広報課がまとめた昨年1年間の県に対する提言受理件数は130件で、前年より15件少なかった。最も多かったのは職員の法令順守や接遇などに対する「苦情」で、全体の1割に当たる13件だった。
 受理方法は県政懇談会席上で受け付けたものが88件で、全体の67.7%。次に電子メールによる受理が33件(15.4%)だった。
 内容別に見ると、最多だった「職員の法令順守、接遇への苦情」に関して同課は、毎年受理する割合が多い提言だという。2番目に多かったのは観光に関する提言で12件(9.2%)。外国人観光客の受け入れなどを含め、PRや誘客促進に関する助言、提言が目立った。
 3番目に多かったのが、東日本大震災からの復旧・復興関連と、国際リニアコライダー(ILC)関連が同数の10件(7.7%)。復旧・復興は交通ネットワークの整備や地域コミュニティーの確立、観光による復興に関する内容だった。
 ILCについては、候補地に近い県南の市町では地元自治体や誘致団体等によるPRが積極的だが「県南以外の地域では『何かやっているな』という雰囲気で、詳しく理解されていないようだ」と同課。積極的なPRや説明を求める声のほか、外国人研究者とその家族の受け入れ態勢に関する提言もあったという。
 4番目も同数で「ふるさと振興」「農業振興」に関する提言が各9件(6.9%)だった。
 受理した提言への対応状況は、趣旨に沿って措置したものが50件(38.5%)、実現に向けて努力しているものが72件(55.4%)で、双方を合わせて122件(93.8%)が何らかの形で県政に反映している。
 一方、当面実現不可能な提言は8件(6.2%)。被災者以外の災害公営住宅の利用を求める内容や、多額の整備費を要する県道の整備などに関する内容だった。
 受理した130件とは別に、県外や居住者以外からの提言は23件あり、このうち4件は職員の法令順守や接遇に関する苦情。3件は有害鳥獣駆除に関する提言だった。
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