人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

「政府は早急な表明を」 国内誘致実現で提言(経済同友会)

投稿者 : 
tanko 2013-4-7 13:40
 公益社団法人経済同友会(代表幹事・長谷川閑史武田薬品工業社長)はこのほど、国際リニアコライダー(ILC)国内誘致実現に向けた提言を発表。「国内中小企業の活躍の舞台になり得る」と期待を込めた上で、政府の日本誘致表明を求めている。
 同友会は企業経営者が個人として参加する団体で、業種の垣根を越えて経済社会の諸問題について議論し、その成果を政策提言の形で公表している。ILCに関する今回の提言は、科学技術・イノベーション委員会(委員長・野路國夫コマツ取締役会長)でとりまとめられた。
 ILCがもたらす効果について「創薬・医療分野、環境・エネルギー分野をはじめ幅広い応用分野で新たなイノベーション(技術革新)を創出できる。高度な技術力を持つ日本の中小企業にも大きな活躍の舞台となり得る」などと評価した。
 建設候補地として日本が有力視されている実情を踏まえた上で、「日本政府は早急に日本誘致を表明し、実現に向けての議論の開始を関係諸国に提起すべきである」と主張。また、外国人研究者の居住環境整備や研究施設の民間利用、関連産業集積の検討など多岐にわたる課題に対処するため、省庁横断のプロジェクト・チーム設置も求めた。
 このほか、7月の参院選後になるとみられる国内候補地の一本化については「今後のオールジャパン体制構築のためにも、公正な選定プロセスで進めることが重要。専門家が進めている地質・地形等の技術面の調査結果に基づき、公正に判断されるべきである」とも訴えている。
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