人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

同じ人間 許容する心を(多文化共生理解へ講演会)

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tanko 2018-3-21 11:10
 奥州市が主催する多文化共生推進講演会は20日、水沢区吉小路の水沢地域交流館(アスピア)で開かれた。日本と海外の文化の違いや多文化共生の意義などについて理解を深めた。

 奥州市内では昨年12月31日現在、536人の外国人市民が生活。中国や韓国、フィリピンなどが多く、徐々に増加傾向にあるという。市が誘致を目指す国際リニアコライダー(ILC)が実現すれば、外国人の居住や来訪者はさらに増加すると見込まれる。
 講演会は、外国人市民が身近になる地域社会で重要性を増す多文化共生について、理解を深めてもらおうと開催。地区センター職員ら約30人が出席した。
 「日本の常識は世界の非常識」と題して話題を提供したのは、市国際交流協会の佐藤剛会長。日本と海外の民族性の違いや文化の違いを受け入れて許容する気持ちなどについて体験談を交えながら話した。
 人類をリンゴの品種に例えた佐藤会長。リンゴは色や味が違ってもルーツは同じ果物であり交配も可能であることから「世界にもいろいろな民族や文化がある。リンゴの関係性に多文化共生のヒントが隠されている」と提言した。
 日本人は農耕民族で、他人と同じことをするのに心の安らぎを得るのに対し、外国人は狩猟民族で他人と同じことをしていては生き抜けなかったという歴史文化も紹介。「日本は極東と言われているが、そんな遠くにも外国人はやってくる。言葉や見た目が違っているからといって避けずに、同じ人間だから許容する気持ちがあれば大抵のことは問題ない。和らいだ笑顔で応じてほしい」と呼び掛けた。

写真=日本と外国の文化の違いに触れながら多文化共生を説く佐藤剛会長
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