岩手県奥州市・金ケ崎町をエリアとした地域新聞社による国際リニアコライダー(ILC)関連記事を掲載。 奥州市東部の北上山地は、現時点における世界唯一のILC候補地に選定されました。当サイトにはILCをはじめ、理系分野やILCに関連性のある地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)についての記事を随時アップします。

金ケ崎町長、高橋由一氏4選(新人高橋寛寿氏に750票差)

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tanko 2018-3-6 11:30
 任期満了に伴う金ケ崎町長選は4日投票が行われ、即日開票の結果、現職の高橋由一氏(71)=無所属=が、新人の高橋寛寿氏(62)=同=に750票差で4選を果たした。財政改革など3期12年の実績を基に、子育て支援や高齢者支援、国道4号周辺開発などを含む新たな産業振興による人口減への対応施策充実を訴えた高橋由一氏。対する高橋寛寿氏も、「金ケ崎の未来のために」と人口増に向けた政策の強化を訴え、現体制への反発勢力を中心に町政へ新風を求める有権者の支持をつかんだものの、現職の固い組織選挙に阻まれ及ばなかった。
 4選を目指す現職と、現職の下で財政課長や参事兼総合政策課長などを務めた元役場職員の新人が、激しい攻防を繰り広げた町長選。投票率は69.28%。昨年末には一騎打ちが確定し、両陣営が支持拡大を目指し積極展開したが、告示3週前に「無風」から一転選挙戦が確定した2014(平成26)年の前回選と比べ、2.03ポイントの上昇にとどまった。
 高橋由一氏は、昨年7月に出馬を正式表明。町内に張り巡らせた後援会組織の機動力に加え、町議9人が街頭でマイクを握るなど支持を打ち出し、地元3土地改良区や町商工会、町建設業協会、自動車関連労組などが支援。手堅く支持を固め、猛追する高橋寛寿氏を退けた。
 町政への初チャレンジとなった高橋寛寿氏は、人口減を想定した現在の第10次町総合発展計画を問題視し、「金ケ崎の未来を決めるのは、今生きている私たち。私たちが諦めたら、金ケ崎の町は発展しない」と人口減少対策への取り組み強化を主張。宮舘寿喜元県副知事や高橋紀雄前金ケ崎町長、高橋篤元町議会議長が支援体制を組み、町議3人らも支持し「新風」を訴えたが、現職の厚い組織の壁を切り崩しきれなかった。
 当選証書付与式は、5日午前10時から町役場で行われる。
 4日現在の有権者数は1万3041人(男性6521人、女性6520人)。
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金ケ崎町長選 開票結果
当 4,863 高橋 由一(71)無現
   4,113 高橋 寛寿(62)無新
(町選管確定・午後8時38分、投票総数9,035票、無効58票)
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 高橋 由一氏(たかはし・よしいち) 鯉渕学園卒。1967年県共済農協連入り。業務部長、全国共済農協連県自動車部長などを経て、2002年5月県副本部長で退職。同6月町助役就任。2006年3月から金ケ崎町長3期12年。金ケ崎町永栄下谷起3の2。同町出身。71歳。
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新産業都市づくりを推進(当選から一夜明け高橋由一さん)



―― 一夜明けた気持ちと4期目の決意は
 長い選挙戦だった。たくさんの方々にご苦労をかけた。政策や公約をしっかり実行していく。積み重ねてきた政策に新しい政策をプラスし、新産業都市のまちづくりを進める。時代が変わることに対してスピード感を持って対応し、常にチャレンジし、自治体の良さを発揮していく。

――750票差をどう受け止めるか
 750票差は、かなり近い状態にあると認識している。諸課題に対し、率直に対応解決しなければならないものもあると思っている。「継続か刷新か」が争点となったが、激戦模様との報道に対し、投票率が2ポイントの上昇にとどまった。町政への関心が低いとするならば、大きな問題。地域づくりや地域協働を進める際の課題につながる。

――公約実現の優先順位は
 最大の課題は人口減少への対応であり、社会減に歯止めをかけ、自然減の減少幅を小さくすること。そのために総合的な政策対応が必要。その中に、企業誘致など具体的な経済政策と、雇用、住宅、子育て支援をセットで進めていく。人口対策が最優先であり、その中にこれらの政策が入ってくる。

――町政の中・長期的ビジョンは
 経営体として持続性の高い金ケ崎をつくるため、経営環境の診断結果に基づき、自治体経営を再構築。縮小時代の住民と行政による協働型行政改革に取り組む。未来課題を見据えた自治体経営の変革と創造の在り方を整理したので、次期計画などに反映させていく。国道4号周辺開発を含む新産業都市計画では、土地利用計画の見直しも含め進める。

写真=当選証書を手にしに、4期目の決意などを語る高橋由一さん

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【基本情報】
 ※金ケ崎町(かねがさきちょう)……岩手県南部の胆江2市町を形成する町で、南は奥州市、北は北上市に接する。人口は15,750人(2018年1月31日現在)。
 町東部に国道4号、東北自動車道、JR東北本線がそれぞれ南北に貫いており、これらの交通網の沿線に町の主要機能や商業施設、住宅団地等が集中し、人口も多い。西部は自然豊かな農業地帯が広がり、酪農も行われている。
 県内屈指の規模を誇る岩手中部工業団地には、トヨタ自動車東日本岩手工場や関連する自動車部品工場が集積しているほか、製薬会社や各種工業部品加工メーカーの工場もある。新興住宅地も多く、同工業団地内の工場だけではなく、奥州市や北上市の企業に勤務している住民も少なくない。こうした特性から、町外出身のいわゆる「新住民」が多い地域でもある。工業団地勤務者も多く、若い世代であってもその多くが男性という特色もある。

 ※金ケ崎町長選……任期満了に伴い2月27日告示。届け出順にいずれも無所属で新人の高橋寛寿(かんじゅ)氏(62)と現職の高橋由一(よしいち)氏(71)立候補した。選挙戦では新人の高橋寛寿氏による町政の刷新か、4選を目指す高橋由一氏による継続性かが投票する上での判断基準の一つになった。両氏とも人口減少問題を重要視し、子育てや定住化、まちづくりの在り方などに絡めて支持を訴えてきた。
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