人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

食材、通訳、児童絵画―― 胆江からも開催支援(ILD会議)

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tanko 2018-2-21 10:00
 一関市で20日開幕した国際リニアコライダー(ILC)に関連する国際議会「ILD(アイエルディー) meeting(ミーティング) 2018」。主会場の一関文化センターには、国内外から集まった研究者らをもてなす空間が設けられている。胆江地区からはバンケット(夕食会)への食材提供などの形でサポートが入っている。


 ILC候補地近傍での関連する国際会議の開催は、ILC誘致の熱意を海外の研究者らに伝える機会でもある。会場内には会議の合間の休憩スペースが設けられ、一関市観光協会が名所などの情報を提供。県立花巻農業高校の生徒が作った「ILC」「ILD」の文字が入ったリンゴやクッキーも振る舞われた。県南広域振興局が主催したILC絵画コンクールの優秀作品も展示され、胆江地区を含む児童の力作が並んだ。
 21日に開催するバンケットでは、奥州、一関、大船渡、宮城・気仙沼の4市から提供された、名物食材の料理が振る舞われる。奥州市は前沢牛を用意したといい、当日は及川新太副市長らが出席する。
 このほか奥州市国際交流協会(佐藤剛会長)は、出席した外国人研究者の急病や体調不良などに対応する医療通訳ボランティアを派遣し協力。ILCが実現した場合でも重要視される取り組みであり、多文化共生社会の構築に向けた地元の対応の一端を示すことにもなりそうだ。
 同会議の現地実行委議長を務める東北大大学院の佐貫智行准教授は、2回目となる候補地近郊での会議開催について「候補地を間近に将来の計画を考えることは、より現実味を持った協議になるのではないか」と話している。

写真上=休憩スペースの一角に展示されている絵画作品。胆江地区の児童の作品も

写真下=「ILC」「ILD」と記されたリンゴを撮影する外国人研究者
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