人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

20日から一関で「ILD」会議(14年の水沢に続き国内2回目)

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tanko 2018-2-14 19:00
 世界各国の国際リニアコライダー(ILC)関連の研究者が集まる「ILD meeting 2018」は20日から22日まで、一関市の一関文化センターを主会場に開かれる。2014(平成26)年に水沢区で開催したのに続き、国内では2回目。素粒子の衝突現象を捉える検出器「ILD(International Large Detector)」の研究開発に携わる国内外の関係者約70人が参加し、会議や意見交換会などを行う。

 ILDミーティングの開催は、13日に盛岡商工会議所が開いた定例会見で明らかにされた。すでにネット上には同会議のホームページ(英文)が開設されており、日程等が閲覧できる状態になっている。
 会議を主催するのはILD meeting 2018国際組織委と同現地実行委。現地実行委議長は、東北大大学院理学研究科物理学専攻の佐貫智行准教授が務める。
 開幕初日、岩手県ILC推進協議会(会長・谷村邦久盛岡商工会議所会頭)が共催するウェルカムレセプションを、一関市内の郷土料理レストランで開催。勝部修一関市長らも出席する予定だ。21日のバンケット(夕食会)には、候補地周辺の自治体や谷村邦久会長らが出席する。
 ILCは、物質の起源や宇宙誕生の謎を解明することなどを目的に、世界に唯一つくる国際研究所。世界中の素粒子物理学者らが実現に向けて協議を進めており、江刺区から一関市、宮城県気仙沼市にかけての北上山地が最有力候補地となっている。
 実験を行う施設の主要部分は、地下に掘られる直線トンネルの中にあり、その中心部分で両端から加速させた電子と陽電子を衝突させる。衝突部分に設置されるのが検出器で、「ILD」と「SiD(Sillicon Detector)」の2台を設置する計画だ。双方とも高さ10m以上、重さ1万t以上という巨大な装置で、目には見えない素粒子の衝突現象を捉える。

ILD(右下)とSiDの完成予想図。矢印部分に描かれた人間のイラストから装置の巨大さが想像できる((C)Rey.Hori/KEK)
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