人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

水沢江刺駅構内のJR系レンタカー会社 同業他社に営業委託(背景に人手不足)

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tanko 2018-1-24 11:20
 鉄道の駅でレンタカー業務を展開しているJR東日本レンタリース(中村浩之社長)は、3月いっぱいでJR東北新幹線・水沢江刺駅構内の営業所から同社スタッフを引き上げ、同駅前に営業所を構える同業他社に業務委託することが、関係者らへの取材で分かった。一方、同社に同駅の観光案内所業務を委託している奥州市は、新たな委託先を探している。

 同社はJR東日本(冨田哲郎社長)のグループ会社。JR東日本管内の主要駅に営業所を設置し、レンタカーサービスを展開。JRの列車とセットで利用すると、乗車券やレンタカー料金などが割り引きされる特典がある。
 水沢江刺駅の営業所は、駅構内の「南岩手交流プラザ」にある。待合室と観光案内を兼ね備えた施設で、一角に設けられたカウンターに同社スタッフが常駐。レンタカーと観光案内の両業務を担当している。
 今回、スタッフを引き上げる理由について、同社盛岡支店の担当者は「主要営業所へ人員を集中させるため」と説明。退職者が増加する中、従業員の募集を呼び掛けても応募がない状況だという。
 同社は、駅前に営業所を構えるニッポンレンタカーサービス?(荒幡義光社長)に業務を委託。駅レンタカーで受けられていた各種割引サービスは継承される。同業他社への駅レンタカー業務委託は、釜石駅や宮古駅など各地に先例がある。
 この方針に伴い、同駅の交流プラザが無人化してしまうことから、奥州市は観光案内業務を引き受けてくれる新たな委託先を探している。同社に支払われていた業務委託料は年間約400万円。市商工観光部商業観光課によると、昨年秋ごろ同社から今回の方針に関する連絡があった。
 交流プラザは市が管理する施設。県南地域の特産品や祭典の紹介に加え、同駅近くの北上山地が素粒子実験施設「国際リニアコライダー(ILC)」の有力候補地になっていることから一昨年秋にはILCのPRコーナーが設けられている。
 同課の担当者は「当初は、新年度に施設をリニューアルしようと考えていたが、まずは新たな委託先を探さなければいけなくなった。県外の方も多く利用している奥州市の玄関口であり、スタッフ不在というわけにはいかない」と話している。
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