人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

市長選控え「骨格編成」 来年度、奥州市一般会計当初予算案

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tanko 2018-1-17 11:00
 奥州市は16日、2018(平成30)年度の一般会計当初予算案を発表した。3月に市長選を控えているため、義務的経費や継続事業などの経費を中心とする「骨格予算」で編成。総額は本年度当初比25億9180万円(4.5%)減の552億7280万円とした。

 歳入のうち、市税(市民税など)は景気の回復基調を反映し131億6610万円(本年度当初比2.4%増)。地方交付税は国の地方財政計画や実績などを勘案し185億969万5000円(同6.9%減)と見積もった。寄付金は、ふるさと応援寄付金(ふるさと納税)の増により3億6090万3000円(同9.1%増)。繰入金は、財政調整基金などを計画的に活用するが、新市建設計画基金廃止などで30.1%減の12億2430万8000円とした。2016年度から財源不足を補う財政調整基金を取り崩して当初予算を編成している。
 歳出のうち、義務的経費は人件費75億4729万7000円(同1.9%減)、扶助費108億830万8000円(同0.9%減)、公債費84億8208万9000円(同3.3%減)といずれも減少。投資的経費は、衣川支庁舎建設工事やスマートインターチェンジ事業負担金の減少などにより27.1%減の31億8386万7000円。繰り出し金は、介護保険給付費の増に伴う介護保険特別会計への繰り出しで1.0%増の68億8102万5000円とした。
 主な事業は、市総合計画の戦略プロジェクト(人口、ILC)などを展開。政策的判断が必要な事業は、市長選後の補正で予算計上する見通し。
 市債の抑制によりプライマリーバランス(基礎的財政収支)は黒字を堅持。起債残高は年度末比較で45億円減を見込んだ。
 当初予算案発表の臨時会見で小沢昌記市長は「義務的経費や経常的経費、行政の継続性の確保、緊急的課題への対応など年度当初からの執行が必要な事業について措置した。市民生活に支障がないよう編成した」と述べた。
 当初予算案は、29日開会予定の市議会定例会に上程する。

新年度市予算案に反映した主な事業
【戦略プロジェクト】
 ?人口プロジェクト(市版総合戦略)▽安定した雇用と新しい産業の創出など…1億7245万8000円
 ?ILCプロジェクト▽ILC推進事業…2398万6000円
【協働のまちづくり第2ステージへのさらなる推進】
 ▽地域づくり推進事業(協働のまちづくり交付金など)…2億271万6000円
 ▽地区センター管理運営事業(指定管理料分)…3億79万2000円
 ▽協働の提案テーブル実践事業(総合戦略予算に含む)…1116万3000円
【潤い豊かなスポーツライフの推進】
 ▽いわて奥州きらめきマラソン運営事業(総合戦略予算に含む)…3000万円
 ▽カヌージャパンカップ開催事業…1759万7000円
【子育て支援・教育環境整備】
 ▽子ども・子育て支援事業(給付事業など)…21億4507万円
 ▽学校施設整備事業(江刺南中学校屋内運動場耐震補強事業)…2521万3000円
【地域産業の振興】
 ▽「食の黄金文化・奥州」推進事業…489万4000円
 ▽奥州ふるさと特産品返礼事業(ふるさと応援寄付への返礼)…1億9567万8000円
 ▽商店街活性化対策事業(商店街活性化ビジョン関連事業)…8813万9000円
【都市環境・生活空間・施設整備】
 ▽社会資本整備総合交付金事業(道路改良工事、通学路改善など)…5億160万円
 ▽都市基盤長寿命化事業(道路、橋など)…5億9012万円
 ▽ラジオ難聴対策事業…1億2730万2000円
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