人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

中学生が図柄考案、スローガンも(ILC看板、奥州市内各地に)

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tanko 2017-12-21 11:00
 北上山地が有力候補地となっている素粒子実験施設「国際リニアコライダー(ILC)」の誘致に向けた機運を高めようと、奥州市と奥州市議会ILC誘致推進議連(渡辺忠会長)は、地元中学生の協力を得たPR看板の設置活動を展開している。このほど、江刺区と衣川区の2カ所に新しい看板がお目見え。今後、前沢区など3カ所にも設置する予定だ。
 看板の絵は、設置場所の地元中学生の協力を得て描いた。もともとは、今春開校した胆沢中学校の建設現場を囲っていたフェンスを活用しようと始めた取り組みだ。胆沢中現場の作品は、当時の旧胆沢区内3中学校の生徒が描いた。
 江刺区玉里字●ノ木谷地(はのきやち)地内の市道沿いに設置されたのは、江刺東中の生徒らによるもの。江刺が誇る農畜産物と北上山地の山並みを背景に、ILCの全体像を描いたイラストを添えた。スローガンは「ILCと共に未来へ」。
 一方、衣川区は衣川保健福祉センター前に設置。衣川中と前沢中の2校の作品を並べ1枚の看板に仕上げた。
 衣川中は「ILCがつなぐ未来への架け橋」をテーマに、衣川区内各地で見かける赤い欄干の橋が山村と近未来的な街を結んでいるイメージで、ILCと地域の共存を表現。前沢中の作品はメーントンネルを描き、「未知なる世界へILC」のスローガンを大きく記した。両校の作品を印刷した看板は今後、前沢中の校庭東側にも設置するという。
 このほか、江刺南中の生徒が描いた看板も、江刺区藤里字寺田地内の国道397号沿い(第3区営農生活センター前)に取り付ける予定。「未来とつながるILC」がテーマの作品で、電子と陽電子が衝突する様子を中心に描き、最先端の科学研究と地域住民の暮らしが共存する様子を表現している。衣川中の作品を並べた看板に仕上げられる。
 胆沢中完成までの間、建設現場のフェンスに取り付けられていた作品についても、自立式の看板に作り直した上で、胆沢総合支所西側に設置するという。

※…●は木へんに爪





写真=市内に新たに設置された中学生によるILC看板(上=江刺区玉里地内、中=衣川保健福祉センター前、下=江刺区藤里地内設置看板の完成予想図)
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