人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

わが町も誘致応援 金ケ崎町が東北推進協加入へ(役場庁舎にはPR看板)

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tanko 2013-3-29 5:30
 国際リニアコライダー(ILC)の誘致活動が盛んになる中、金ケ崎町も実現に向けた活動を本格化させている。高橋由一町長は、2013(平成25)年度施政方針演説の中で、産学官連携組織「東北ILC推進協議会」(事務局・東北経済連合会)へ加入する意向を表明。同町西根南町の役場庁舎の外壁にPR看板を設置するなど、町民や来庁者に目に見える形の取り組みを始めている。

 看板は、役場来庁者の目に付きやすい東側壁面に取り付けられた。「元気100歳プロジェクト」などと合わせアピールしている。
 ILC誘致に対する県内市町村の取り組みは、建設候補地の地元である奥州市や一関市で目立っている。行政主催の住民周知活動のほか、民間の誘致団体や国際交流協会のような既存組織における取り組みも活発だ。
 一方、同町では議会の一般質問などでILCが話題に上がることはあったものの、町民向けの広報や講演会といった目に見える普及活動は特になかった。町総合政策課は「ILCへの興味関心が高まってきている。奥州市や一関市のような建設候補地と立場は違うが、誘致を応援する枠の中に当町も加わり、できることからやっていきたい」と話している。
 高橋由一町長は3月定例会中の施政方針演説や関連質疑の中で、町民向けのILC講演会や勉強会の開催、ポスター等によるPRなど、町内の機運醸成を図る姿勢を示している。また、東北ILC推進協議会に加入する意向も明言した。同協議会には東北6県や東北大、岩手大などの学術機関、経済団体、大手ゼネコンなど69の団体・企業が加入。このうち市町村レベルの会員は奥州、一関、仙台の3市となっている。
 ILC誘致の関係者からは「トヨタ自動車東日本岩手工場など有名企業の製造拠点が集結する岩手中部(金ケ崎)工業団地の存在は、大きなアピールポイントになる」との声も上がっている。
写真=金ケ崎町役場庁舎に掲げられたILC誘致のPR看板
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