人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

本質で勝負して  (記者コラム「遠近両用」)

投稿者 : 
tanko 2017-9-18 13:20
 国際リニアコライダー(ILC)の誘致に、奥州市が着ぐるみキャラクターを用意したという。せっかく作ったところに水を差すようだが、正直、違和感を覚えた。
 子どもたちが野球やサッカーなどに興味を持ち、自らも挑戦するのはなぜだろう。おそらく、プロ選手たちの勝負に挑む姿などに憧れ、自分を重ねているのではないだろうか。スポーツの本質が、子どもたちの心をつかんでいる。球団のマスコットキャラクターを見て「僕も野球をやる!」という子は、極めて珍しいはずだ。
 「科学は難しい。だから、親しみあるキャラクターで関心を引かせよう――」はどこか安易すぎる。ILCや科学、つまり「本質」で勝負してほしい。激励の意味を込めて。
(児玉直人)
トラックバックpingアドレス http://ilc.tankonews.jp/modules/d3blog/tb.php/630

当ホームページに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての著作権は胆江日日新聞社に帰属します。
〒023-0042 岩手県奥州市水沢柳町8 TEL:0197-24-2244 FAX:0197-24-1281

ページの先頭へ移動