人類史上初ブラックホール撮影に貢献した国立天文台水沢VLBI観測所は、120年の歴史を誇り今もなお世界とつながっている観測拠点。奥州市東部が候補地となっている国際リニアコライダー(ILC)の話題とともに、岩手県奥州市、金ケ崎町における科学やそれに関連する地域の話題(行政・産業経済・教育・まちづくり・国際交流など)を随時アップしていきます。(記事配信=株式会社胆江日日新聞社)

奥州市が県に統一要望(ILC実現に向けた取り組みなど)

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tanko 2017-7-29 10:10
 奥州市から県への要望会は28日、水沢区大手町の水沢翠明荘で開かれ、「国際リニアコライダー(ILC)実現に向けた取り組み」と「新市立病院建設事業への支援」を重点とする計24項目の要望書を県南広域振興局に提出した。
 県内の自治体では、県または県を通じた国への要望活動を毎年実施している。地域課題を共有し解決に向け連携して取り組む狙いで、本年度の奥州市からの要望は新規7項目、継続17項目。市側から小沢昌記市長、佐藤修孝市議会議長らが出席し、県南局側は細川倫史局長や幹部職員が対応した。奥州地区選出県議4人も同席した。
 奥州市は、第2次市総合計画に位置付けた施策の大綱を基に要望項目を整理。中長期的に取り組む二つの戦略プロジェクトにはILCと人口対策を掲げており、要望の重点とした。
 重点要望一つ目の「ILC」は継続項目。小沢市長は「昨年策定した奥州市ILCまちづくりビジョンに掲げる各種取り組みの推進に向けての支援をお願いしたい」と述べた。
 ILCは奥州市を含む北上山地が国内建設候補地とされ、誘致については国が設置の有識者会議で専門的観点から検討。議論は大詰めを迎えている。要望書では誘致方針を早期決定するよう国へ働き掛けるとともに、普及啓発の強化などを求めた。
 細川局長は「関係機関との連携を強化しながら国へ働き掛け、受け入れ環境の整備や地元の機運醸成などに引き続き取り組む」と応じた。
 重点要望二つ目の「新市立病院」は新規項目。市は、老朽化した総合水沢病院に代わる新市立病院の2021年度開院を目指している。新規項目には「カヌー競技の推進」なども盛り込んだ。

写真=本年度の要望会であいさつする小沢昌記市長
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